愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

教育

彫刻としての教育

教育は彫刻に似ていると聞いたことがあります。しかしながら、この言葉を聞いたときの第一印象は、人を育てるのに「痛い」思いをさせなければならないのだろうか、ということ。あるいは教育者は人を自分の思い通りにしてもいいのだろうか、ということ。今か…

変容4

令和になりました。世の中には今回の改元を新年に似た形で迎えた人が多くいると聞きます。私も5月1日に改元を記念して御宮参りをし、新しい時代の平和を祈ってきました。またちょっとしたお菓子を買ってきました。ほんの些細なことなのですが、新たな気持ち…

ブルグヴァリ

タイティリアウパニシャッドというウパニシャッドがあって、その中の一部にブルグヴァリというものがあります。その中に次の詩節があります。 アンナム プラーナム チャクシュ(フ) シロータム マノー ヴァーチャミティ (ヴァルナはブルグにまず食物、生命…

教育と文化

久しぶりに教育に関することを書きたいと思います。 Only if education is blended with culture, will it shine forth as true education. And what is culture? It is the cultivation of discrimination between good and evil, sin and merit, and truth…

言語は社会の窓

とっている新聞の今日のコラムに次のような言葉がありました。 「生まれてはじめて人間あつかいされました。」 これは小学校もろくに通えず読み書きのできないまま大きくなった方が、夜間中学に通い字を覚え、そして書いた言葉です。読み書きができなくても…

表象2

前回の記事を書いてからまた表象について考えてみました。シュタイナーは次のようにいっています。 「外界との関係を豊かな内容あるものにしようと思うなら、自分の感情や表象を大切に育てなければならない」 そう表象は大切に育てるもの。今日は表象を育て…

知性と知能

知性と知能は似た言葉です。ただそれぞれの言葉を人はいろいろな意味で用いているかもしれません。私には私の語法というか語感があって、以下のように使い分けています。 「知能」…簡単に言えば頭を使うことです。ある種の計算のようなものかもしれません。…

和魂洋才

おもしろい言葉を見つけました。 科学は「?」を積み重ねて進歩するが、仏法は「!」と気づかされて立ち止まる(仏光寺掲示板) 私はこれに似た言葉を聞いたことがあります。 科学はanalyze(分析)するが、霊性はrealize(実現、気づく)する。 人が頭で考え…

教育とは集中力のこと

私の師は教育について多くの言葉を残してくださっていて、どれも味わい深いものです。その中で一つ、シンプルですが、教育の本質をついた言葉「教育とは集中力のことです」について今日は書こうと思います。 一般的に集中力がある人ほど理解力が上がり、他の…

人間の真の研究対象は人間である

「人間の真の研究対象は人間である」 この言葉にはいろいろと深い意味があると思います。 かつてよりこのブログで書くことがあったのですが、人間にとって大切なのは思いと言葉と行動の一致です。この三つが完全に一致している人がマハトマ(偉大なる魂)で…

目は聖典

世に聖典はたくさんありますが、聖典に関して次のような言葉がありました。 「あなたの目(ネトラ)は神が与えた聖典(シャーストラ)です。この聖典を理解し、それにしたがって行動しなさい。」 最初は意味がよくわからなかったのですが、少しして気づいた…

家庭内の環境作り

「コメができる条件を作ることしか人間にはできない。」-山下惣一 多分農業と子育ては似ているところがあって、どちらもとても手間がかかるのだけれども、親の努力ですべてがうまくいくというわけでもなく、結局は作物や子が自ら育つしかありません。農業で…

教育と変容

「教育(エデュケア)は変革(transformation)が主体です」 私の師の言葉です。エデュケアは情報(information)を与えるエデュケーションとは意味が異なるのですが、今は教育という言葉を使っておきます。 人間の根本は変わることがないと思います。私は記…

子育てに関して思うこと

私には自分の子はいませんので、子育ての怖さのようなものをあまり知りません。自分の育て方一つで子どもの人生が大きく左右されるとなると、責任は重大です。すくすくとまっすぐに育ってくれれば親はホッと一息つけるのかもしれませんが、間違った育て方を…

思春期

おそらく思春期というのは人生において困難な時期のひとつでしょう。ここをきちんと乗り越えることができれば、あとの人生がうまくいくことが多いような気がするのですがどうでしょうか? 人生に課題は多くあるものの、思春期は重要な時期のひとつです。多分…

常識を育む

暑い日が続きます。最近は昼間に外で歩くのが苦行のようですね。皆様涼しくしてお過ごしください。 少し前におもしろい言葉を聞きました。「世の中リテラシー」という言葉です。リテラシーとは「(何らかの形で表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、…

「スコレ」=暇

ギリシャ語にスコレという言葉があり、これは暇、レジャーを意味するそうです。そしてこのスコレという言葉がスクール=学校の語源になったということです。 わざわざ変わったことを考えなくてもいいのですが、人は時間をもてあましてあれこれ夢想しているよ…

井戸掘り

なぜその本を手に取ったのか覚えていないのですが、世界一の長者になったことのある三大投資家の一人ウォーレン・バフェット氏の本を少し前に読みました。この人は非常に着実で基本に忠実な方で、世に言う金の亡者とは異なる人でした。生活は質素で、贅沢な…

思考を鍛える

今日のタイトルは少し仰々しく「思考を鍛える」としましたが、私が自分なりの思考回路を作るためにどのようにしてきたかについて書きたいと思います。 「きちんと書かれたテキスト(古典)を一字一句丁寧に読み込んで、著者のプロセスを追体験することによっ…

自然から学ぶ

人から学ぶこともたくさんありますが、言葉を用いない自然からもたくさんのことが学べます。自然が言葉を使わない分、多少わかりにくくはありますが。 自然からはさまざまな価値を学ぶこともできれば、製品をつくるための技術も学べます。最近はバイオミミク…

種をまく

甥と生活しているとよく思うのですが、教育というのは種まきが大部分ではないかという気がします。何かを教えて短期的なその結果ばかり求めていれば、ときに不満を抱くこともあるのですが、そうではなく、子どものハートに種を蒔いてそれがゆっくり育つよう…

一体性と言葉・お金

教育に関心があって、本を一冊手に取りました。それは法隆寺の宮大工西岡常一氏の唯一の内弟子である小川三夫氏の本『棟梁』です。彼は飛鳥天平時代の建築を見て彼らと会話ができる弟子、そして自分たちが今作っている多くの寺院や神社拝殿を解体修理するで…

理想―人の力を引き出すもの

「力への意志」。確かニーチェの言葉だと思います。力といえば権力や軍事力のことを思い浮かべ、否定的な印象をもっていらっしゃる方もいるかもしれませんが、私は人が力を求め、身につけることはいいことだと思います。体力、知力、心の力、霊的力、経済力…

g,o,dとgod

すべての知識は人間の心の中にあると言われます。宇宙に関するすべての歴史も人間の中にあると言われます。西洋の心理学で無意識と呼ばれるものは、心の中にあって普段目に触れることのない人類の歴史が詰まった「書庫」のことではないかと思うのです。教育…

人工知能と人間的価値

最近人工知能に関する話題に接することがあります。マイクロソフト社を作ったビル・ゲイツ氏や車椅子の科学者ホーキング博士たちが人工知能の開発が進んだ未来に憂慮を示しています。グーグルが人工知能を搭載した車を開発していて、それを利用すれば、人間…

本の読み方

菅谷明子さんというジャーナリストの方が本の読み方に関しておもしろいことを言っていました。 「日本の読書は本が『正解』で、それをいかに『吸収』するか的なのが、米国の娘達は本はあくまで叩き台で、そこから自分が何を考え、同じものでも他者はいかに異…

高校時代

家に10代の子がいるので、教育のことを真剣に考える機会が以前より多々増えました。家の子が中学を卒業して高校に入るにあたり、高校生とどう接すればいいのかなどつい考えてしまいます。幸い素直な子ですが、幸か不幸か親子でないため距離感が微妙です。今…

知識をスキルに2

家の中学生が言いました。「最近記憶力が落ちてきたような気がする」と。中学の勉強でも、それをすべて理解し覚えようとすれば頭はいっぱいになってきます。頭の記憶容量には限界があります。日本の高校生などは本当にかわいそうです。大学や専門学校などで…

愛と規律、愛が規律

もう6日となりました。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。ブログを定期的に更新してはいるものの、十分に手を回せない状況に少し気が引けてはいるのですが、今年も読んで下さる方々と良好な関係を築けるように努めていきたいと思っていま…

光明瞑想と教育

約2年程前に光明瞑想について書きました。現在でも光明瞑想を続けています。本当は1回の瞑想に20~30分くらい時間をかけるのがいいのかもしれませんが、5~10分くらいで済ませています。それでも、日々つつがなく過ごさせてもらっているのは、光明瞑想と何回…