2022-01-01から1年間の記事一覧

今年の目標の振り返り

今年も残り10日あまりとなりました。時間が過ぎ去るのはあっという間です。少し前に12月になったばかりだと思っていたら、もう3週間ほど経っています。時間を無駄にするのは簡単ですが、有効に使うのはなかなか大変です。 さて、この記事が今年最後の記事に…

御名と御教え

誠に勝手ながら、今年のブログは12月13日と20日で終わりにしたいと思います。20日は今年一年の目標を振り返りたいので、13日の今日が実質的に最後の記事となります。 人生は旅にたとえられます。生まれて何年か経って何故かこの世にいることに気づき、そこか…

御名を伝えることについて

私はあまり布教というものに関心はありませんが、しかし優れた存在は人に知られていいと思っていますし、ごく少数の人にとっては優れた存在を知ることで人生が大きく変わりうることも知っています。私にとってはサイババがそういう存在です。そのサイババは…

お釈迦様について

私は仏教に関心があります。仏教徒です。しかしもともとは仏教に関心があるというよりはお釈迦様という一人の存在に関心があったように思います。昔のことははっきりと覚えていませんが、お経に価値があるのはお釈迦様が説かれた言葉だからで、お釈迦様が素…

欲望に上限をもうけることに関して

私は今年はよく寝る前に布団の中でSanathana Sarathi(サナタナサラティ)という雑誌を読んでいます。サイババの御講話や帰依者の方々の体験談などが載っている雑誌です。英語ですが、分からない単語があれば辞書を引いています。こういう雑誌はたくさん量を…

人間的価値2

これまで人間的価値について少しだけ触れたことがあります。これまで人間的価値について、1.人間の構成要素に価値を与えること。2.道徳、倫理、霊性。3.人間が人間であること。であると私は定義してきました。英語ではhuman valuesです(サイババが多用する…

憐れみについて

今日は憐れみについて書いてみたいと思います。とはいっても考えがまとまっているわけではなく、随想のようなものになると思います。 なぜ憐れみについて書いてみようと思ったかといえば、私には怒りという欠点があるのですが、しかし人によっては怒ることが…

カルマの引き継ぎ

私を真宗にいざなったのは妙好人たちであり、妙好人を最もよく私に紹介してくださったのは、民藝運動で有名な柳宗悦氏でした。何冊か柳宗悦氏の著書を手に取ったのですが、その中でおすすめなのが『柳宗悦 妙好人論集』(岩波文庫)です。禅に関する本を読む…

愛と奉仕

先週は愛も無属性のものを指し示す言葉の一つではないかと述べました。この愛についてもう少しばかり触れておきたいと思います。先週も書きましたが、愛は誰かあるいは何かに向けられると愛の普遍性が制限されます。たまにならばそれもいいでしょう。しかし…

無属性なるもの

もう4年半ほど前になりますが、「I am I.(私は私)」という題で記事を書いたことがあります。 aitasaka.hatenablog.com 私Iとは本来属性が与えられる以前の無属性のものであるということについてです。今もこの通りだと思っています。今日はさらにこの見解…

サマディ(三昧)

先週シャンカラーチャーリヤの詩(よき仲間は無執着へと導き、無執着は人を迷妄から解放し、迷妄からの解放は心の着実さへと導く。そして心の着実さは人に解脱を与える。)について触れました。今日はこの詩の後半部分に少し焦点を当てて書いてみたいと思い…

よき仲間とソリチュード(無執着)

宗教と個人のありように関してもう少し書いておきたいと思います。こちらのサイババのご講話の4ページ目に次のような詩があります。 https://www.sssbpt.info/ssspeaks/volume39/sss39-12.pdf Satsangatwe nissangathwam, Nissangatwe nirmohathwam, Nirmoha…

宗教の目的

今週は宗教の目的についてです。先週は宗教の枠を出ていかなくてはならないのではないかと述べましたが、私にとって宗教は目的ではなく、ある目的を達成するための手段であるからです。インドや他の国では、大きな葉っぱの上に食事を載せ、食事が終わるとそ…

宗教の枠を出る

先週は聖職者や師の役割に関して自分が思っていることを書きましたが、ポイントは聖職者や師が信者や弟子と神仏との間の関係のじゃまになってはいけないということでした。今日はそれに関連して、視点の異なることを書きます。 よくはわかりませんが、聖職者…

聖職者、師の役割

少し前にカトリックの片柳神父に関する記事を見かけました。こちらです。 shuchi.php.co.jp 片柳弘史著『何を信じて生きるのか』(PHP研究所)の一部を再編集したもののようで、詳しくはそちらを買って読まれるのがいいでしょう。この記事の中で学生と片柳神…

文学について

私も少しばかりは文学作品を読んだことがあります。若い頃に、ある種はやりというか嗜みの一つとして、試しに読んでみようとほどほどの数の作品を読みました。私は物語の筋を追う読み方をしていて、話が楽しいかそうでないかくらいしかわかりませんでした。…

4つのグニャーナ

インドにはグニャーナ、ヴィグニャーナ、スグニャーナ、プラグニャーナという言葉があります。私は知りませんけれども、もっと多くグニャーナという言葉を含んだ複合語がある可能性はあります。私が知っているのはこの4つです。グニャーナは英知という意味で…

人間のなすべき研究は人間

アレキサンダー・ポープという方が約300年ほど前に書いた詩の中にKnow then thyself, presume not God to scan;The proper study of Mankind is Man.(次にあなた自身を知りなさい。神が見通しているのを仮定するのではなく。人間のなすべき適切な研究は人間…

帰依者のあるべき姿

霊性の道は大きく分けて3つあります。行為の道、帰依の道、英知の道です。最も簡単で最も効果があるのが帰依の道です。行為の道は自助努力によって人生を切り開いていくことや奉仕の道です。英知の道は知恵を高めて目的に達することです。人には適性があるの…

世界観を育む

世界観、歴史観、自然観。何でもそうですが、こういうものは大切です。人間にとって世界や歴史や自然というものは最初は曖昧で素朴なものです。人生を重ねていく中で熟考、考察を繰り返し、少しずつ世界とはこういうもの、歴史はこういうもの、自然はこうい…

金剛心

今日は金剛心について書きたいと思います。金剛とはダイヤモンドのことで、金剛心とはダイヤモンドのように硬い心のこととされます。私などは最初この言葉を聞いたとき何となく頑なな心のように思えましたが、しかし今日は安定した心という意味で金剛心につ…

新しい経済

今日は少しばかり経済に関して最近思ったことを書きたいと思います。経済に関してはほぼ素人でわからないことが多すぎるのですが、それでも経済の現状を疑問に思うことがたくさんあって、時々本を読んでは思索を重ねてきました。経済には30年ほど前から関心…

イニシエーション(通過儀礼)

イニシエーションという言葉があります。日本語では通過儀礼という言葉が用いられます。ウィキペディアによれば「人間が出生してから成人し、結婚などを経て死に至るまでの成長過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼。」の意味だそうです。現…

社会主義

今日は社会主義について書きたいと思います。とはいっても社会主義の厳密な定義を知りません。ウィキペディアによれば、狭義には資本主義・個人主義・自由主義・私有制などの対義語であるとされます。また共産主義は社会主義に含まれているという見解もあり…

存在と記号

前々回内なる空間について触れ、そこで自己同一化に触れたエンデの言葉を紹介しました。そこでエンデは自己同一化といっていますが、心理学的に見てこれが投影とどう異なるのか厳密なところは私にはよくわかりません。もしかしたら自己同一化はそのことに対…

超越について

超越というのは人間にとって一つのテーマではないかと思います。重力に引きずられた肉体とその制限の影響を多分に受けやすい頭脳が所与の条件を超越したいという願望をもつのはある意味自然なことです。今日はこの超越に関して哲学的な方面から書いてみます。…

内なる空間

内なる世界、内面、心の中、内なる空間などさまざまに表現できますが、今日はそれにまつわることを少し書きたいと思います。 「上手な役者はペルソナとなり、仮面となります。まさに、そのことによって初めて、彼は観客に自己同一化を可能にさせるわけです。…

八正道

今日は八正道について書きたいと思います。お釈迦様の御教えの中心となるものです。ただし日本の仏教宗派においてこの八正道を生活実践の中心においているところはもしかしたら少ないかもしれません。しかしながら仏教を語る上でこの八正道は避けて通れない…

国の目的

国(country、nation)は何のためにあるのでしょうか? 私が生まれた頃から、いえ何千年も前から国というものがあるので、国の存在は人々にとって当然のようなところがあります。現代に生きる一日本人として、あくまでも個人的な印象ですが、国は構成員(主…

人生の目的2

私のブログを検索していただければわかりますが、私は部分的にですが「人生の目的」について何度も書いてきました。ただ「人生の目的」の表題のもとブログを書くのはちょうど10年ぶりです。ちょうど10年前の2012年5月30日に記事を掲載したようです。 aitasak…