2018-01-01から1年間の記事一覧

今年も一年ありがとうございました

クリスマスの今日、幼い子どもさんのいらっしゃるご家庭ではサンタさんの訪問を喜ばれたところもあると思います。クリスマスはイエスの御教えを静かに味わうのがいいと思うのですが、サンタさんが多くの子どもたちに夢を与えているのも事実であり、ただサン…

characterとpersonality

私の狭い知見によれば、人格の意味を持つ英語の単語にcharacter(キャラクター)とpersonality(パーソナリティ)があります。そして詳しくはわからないのですが、心理学ではpersonalityが人格をあらわすのによく用いられていると聞いています(間違っていた…

ブルグヴァリ

タイティリアウパニシャッドというウパニシャッドがあって、その中の一部にブルグヴァリというものがあります。その中に次の詩節があります。 アンナム プラーナム チャクシュ(フ) シロータム マノー ヴァーチャミティ (ヴァルナはブルグにまず食物、生命…

日本精神文化の柱

身の程をわきまえずに、日本文化について触れてみたいと思います。日本においては太古よりさまざまな思想や文化の潮流があったでしょうが、今現在私が気づく範囲に関してその特徴を上げてみます。 現代日本の文化は、日本古来からの文化、中国由来の文化、イ…

行動指針としての三帰依文

4年以上前に次のように書いたことがあります。(こちら) 「人間の行動を律するものには三つのものがあると考えています。一つは道徳、一つはダルマ(法)あるいは倫理、一つは霊性です。ダルマとは、例えば父として、母として、子として、配偶者として、社…

感謝し感謝される関係

感謝について先週書きました。そこに書いたとおり、感謝の気持ちをゆっくりと育んでいきたいと思っています。感謝というのは物や人に対する感謝から始まって、神仏への感謝にまで到達しないといけないと書きましたが、今日は反対に「神仏から感謝されるよう…

感謝

至らぬところもある人間ではありますが、そして自分でいうのも何ですが、私に備わる徳に、忍耐と謙虚さがあると思います。50年近く生きてきた中で、多少なりとも育まれてきました。私よりも厳しい苦難を忍耐心で乗り越えてきた人もいるでしょうし、私よりは…

帰依者と霊的探求者

帰依者(devotee)と霊的探求者(spiritual seeker)という2つの言葉があります。基本的には異なるものを示していますが、重なる部分もあります。 私自身を振り返ってみると、このブログに取り上げているようにさまざまな霊的なテーマに関して思索を行い、そ…

御名3

前回、感情は人と世界を結びつけるものだと書きました。この世に生まれてきた以上、この世とのつながりは大切なので、感情の役割は重大だといえます。 一方で人は神とも結びついておくのがふさわしいと私は常々思っています。この世界や人間を作り出した存在…

感情について

私はかつて人から理知的な人だといわれたことがあります。感情的か理知的かというわかりやすい分類をするならば、理知的といっていいかもしれません。自分でも思うのですが、おそらくは感情がそれほど豊かな人間ではありません。感情面では控えめなところが…

無私無欲の願い

「いつ何時、誰が望みを示しても、それが真に無私無欲のものであるならば、神は必ずその願いを叶えるでしょう。」(Baba) 「もしあなたのハートが純粋であれば、神は必ずあなたの願いを聞き入れます。たとえば、ペンが必要だというなら本気で神に祈りなさい。…

教育と文化

久しぶりに教育に関することを書きたいと思います。 Only if education is blended with culture, will it shine forth as true education. And what is culture? It is the cultivation of discrimination between good and evil, sin and merit, and truth…

答えとしてのダルマ

最近おもしろい言葉に出会いましたので、それに触発されたところを書きたいと思います。 「この世界は幻想である。しかし幻想であっても、真摯に向き合わなくてはならない。本当はこの世界にいない状態でありながらも、同時にこの世に生きる方法を見出すこと…

神を喜ばせる

サルヴァカルマ バガヴァッドプリーティヤルタム (すべての行為を[全託の精神で]神を喜ばすためになしなさい) 1ヶ月ほど前に、選択を迫られたときには沈黙を選ぶのがいいという内容のブログを書きました。私は実際そうしています。しかし他にも選択を迫…

山歩きと林住期

これまでもこのブログで幾度か山歩きについて触れてきました。おそらくは飽きっぽいところのある私ですが、山歩きは細々とですが続けています。かなりの魅力があるのは確かです。 今年はいい山アプリにめぐり合い、それを通じての他の山愛好家との交流で、山…

探求と霊性修行

前回の記事で「もし特定の御名と御姿の神仏に帰依したいと願うのならば、御教えの本質を理解できなければ難しいのですが、どんなに不可能に思えても、御教えをそのまま誠実に実践に移す必要があります」と書きました。そうです、歴史の評価に耐えてきた真の…

南無阿弥陀仏

日本の浄土系宗派の御教えの要点は結局のところ南無阿弥陀仏の名号につきます。私もこの名号についていくたびか考えてきたのですが、1000年以上続く名号にまつわる教義についてすべてたどることはできず、今は限られた自分なりの理解でそれを大切にするしか…

沈黙に導かれる

人はしばしば迷うものです。人生において選択をせまられることがあります。私はそういうとき、よく考え込んでいました。しかしことによっては、いくら考えても結論が出ないことはあります。歳をとると考えることが面倒くさくなりました。しかしそれでもたま…

24時間神を想う

もうだいぶ前になりますが、『24時間神を想う』というテーマである方が話されていたのを聞いたことがあります。ずいぶん以前なので、詳しい内容については忘れてしまいましたが、24時間神を想いながら過ごすことが大切だということを力説されていたように記…

カルマヨーガの法則

いわゆるカルマの法則というのは有名です。良いことをしたら良い結果が得られ、悪いことをしたら悪い結果が得られる。正確には、他者や世界に対して行った行為(カルマ)が、光が鏡に反射したり、音が壁に反響したりするのと同じように、等しく自分にそのま…

牛2

ゴー ブラーンマネービャ シュバマストゥ ニッティヤム (知識〔牛〕と知識の教師たちが常に健在でありますように。) これは平和を祈るマントラの一部です。ゴーは知識という意味があるようですが、私は牛をすぐに思い浮かべます。ブラーンマナはおそらくイ…

人類史・文化史の実験場

先日新聞の書評を読んでいたら、「柳田(国男)は日本列島を、日本人というより、人類史の実験場とみなしていた」との記述が目に入りました。興味をかきたてる言葉です。これは歴史の実験に関する本を柄谷行人氏が紹介している記事中の言葉です。 大雑把にし…

Money comes and goes(お金は来ては去る)

Money comes and goes.(お金は来ては去ります) Morality comes and grows.(道徳性は来て成長します) これで対です。さらに続けて、 You should develop such morality.(あなたはそのような道徳性を育むべきです) をくっつけてもいいでしょう。 お金は…

エートス1

おそらくはこのブログに初めて出てくる言葉ではないかと思いますが、エートスについて考えていることを書き記しておきます。この言葉の意味することについてまだ十分に理解しておらず、先々の思考の取っ掛かりにするための試考です。 エートスは元は古代ギリ…

麻原氏処刑に思う

先日オーム真理教の元教祖とその信者たちが処刑されました。いくつかの点で議論が起こっているようですが、私も思うところを少し残しておきたいと思います。 私は宗教や特に霊性というものに関心をもっているので、宗教や霊性についてまったく知らない人より…

一体性(unity)5

今日日本がワールドカップサッカーで敗退しました。私は今回試合を見ていないのですが、かつて集団スポーツをしていたことがあり、やはり強いチームは弱いチームに比べ、言葉にしなくてもちょっとした動きなどでコミュニケーションが取れ、一致団結して目標…

一体性(unity)4

現在の世の中には山ほど問題があっても、その解決は思うように進んでいないと思われますが、その原因を一つ挙げれといえば一体性(unity)の欠如といえるかもしれません。日本語で一体性といってもわかりにくくはあります。英語のunityでも英語になれていない…

不確実性を愛する

誰もがわかっていることですが、人生に確かなことはありません。強いていえば、皆必ず死ぬということくらいです。それ以外のことで確かだといえることは人生にないでしょう。しかし多くの人が不確実な状況を避けます。 不確実な状況を避け、この先何日も何年…

三種類の知識

『バガヴァッド・ギータ』においてグナ(特性、属性)の理論は重要な地位の一つを占めます。それはある種の多様性について述べたものであり、自然を説明する理論でもあると思うのです。グナ(特性、属性)には三つあります。サトワ(純性)、ラジャス(激性)…

環境の変化は食物の変化

特別大きな変化ではないのですが、今年の4月から少し生活リズムが変わり、今だに慣れないところがあります。生活の変化に合わせて変えるべきところは変えればいいのですが、人間は歳をとるとなかなか新しい習慣を身につけるのが難しいと聞きます。正確なこと…