愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

思春期

 おそらく思春期というのは人生において困難な時期のひとつでしょう。ここをきちんと乗り越えることができれば、あとの人生がうまくいくことが多いような気がするのですがどうでしょうか? 人生に課題は多くあるものの、思春期は重要な時期のひとつです。多分思春期を迎えている子ども本人にとってだけでなく、親や保護者にとっても重要です。

 私は自分の中高生時代を振り返ってみるに、それ以前とそれ以後とはつながっており、思春期において何が心を占めていたかというと、立派になりたい、自立したいという思いだったような気がします。まずは親と離れたい、そして自分の生きる場があるだろうかと模索していたと思います。

 家に高校生がいますが、彼はどのような思いを抱いているのでしょうか? いろいろ話しかけるのですが、口数が少なく、なかなか心の中にあることがわかりません。不満もいろいろあるでしょうし、一方夢のようなものもあると思うのですが、日々何とか元気に学校に通っている姿を見て満足するしかありません。私も高校生のときは口数が少なかったので、それをとやかく言っても仕方ないのですが、もう少し話をしてくれたらいいのになと感じています。

 多分、思春期は心の世界が広がる時期でしょう。心に深みが出てくるといっていいかもしれません。思い(の世界)が花開く春の時期ですもの。広がって行く内なる世界と外の世界。外の世界に関して知っていることは、今見聞きするものだけでなく、幼少期から経験してきたこともたくさんあります。内界と外界の対応付けを行うことがこの時期の大切な課題の一つです。

 本人が納得していく形でそれを行わないといけないでしょうが、時に不条理な経験をどのように位置づければいいか困惑することもありそうです。本人の心の世界はわからないので、そばにいる私は、推測しながら、私自分の経験を語ったり共通の体験を私がどう理解しているか言葉にして参考にしてもらうようにしています。

 自らの言葉をもてるようになればうれしいのですが、難しい課題です。このような作業に比べたら、いわゆる勉強はそれほどは重要ではないのかもしれません。しかし生活に必要な面もあるので、やれる範囲で勉強にもかかわって欲しいと思います。

 学校の勉強をきっかけとして心を育むような何かを与え続けることは、プロでないと難しい面があります。私としては、信頼関係を維持し育みつつ、言葉使いに気をつけて、多少なりとも肯定的に継続的に接していたいと思っているのですが、先にも書いたように難しい時期ではあります。