2018-01-01から1年間の記事一覧

御名2

前回とのつながりで御名についてです。神を思うよすがが御名なのですが、インドではヴィシュヌ神やシヴァ神など主な神様には1000ほどの名前があって、それを見ると、インド人がどのように神様を思っているか興味深いと共に、その英知に驚かされます。 たとえ…

吉兆(シヴァ)を思う

宗教に関わることの少ない日本人が神を思うにはなかなか難しい面はあります。神に対する概念が貧困だからです。しかし実際のところ、神を思うことは以外に簡単でもあります。どうすればいいかそれを知らないだけで、そのコツを少し学びさえすれば。今日は神…

ギータ第1章

インドの珠玉の聖典『バガヴァッド・ギータ』は全部で18章からなっています。そしてそれぞれの章は異なるヨーガの道を説いているとされ、個別に名前がついています。ヨーガは合一という意味のようで、神と一つになるための方法が18ほど説かれているのがギータ…

インド3

今週もインド(の原理原則)についてです。これも人から聞いたことです。 「インド人にとっての父はパラマートマであり、母はサナタナダルマです。」 インドにはパラマートマとアートマという似た言葉があり、それぞれが何を指し示すかによって同じものだと…

インド2

前回に続いてインドに関して聞いたこと(そしてそれについて思ったこと)を書いておきます。前回同様現在のインドの世相一般についてというよりは、むしろインド社会の底流を流れる原理原則のようなものについてです。 「もし世界を一つの体にたとえるとする…

インド1

いつもは自分で考えたことを書くことが多いのですが、今日は今までにさまざまなところで聞いたことのまとめとしてインドについて書きたいと思います。 インドと日本のつながりは古代の仏教伝来に代表されるように古いものです。しかしながら現代は西洋の影響…

「自己をならふというは、自己をわするるなり」

「仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふというは、自己をわするるなり。」は道元禅師の有名な言葉です。多くの方々がこの言葉について解説していますが、身の丈をわきまえずに私もこれについて最近思ったことを述べてみたいと思います。 前…

L・O・V・E

愛はすべての人が求め、すべての道が行き着くところだとされます。この愛に関しておもしろい記事を見かけました。 愛は英語でloveとつづります。言葉遊びのようなものですが、このloveを次のように説明していました。 L:the Light within(内なる光) O:On…

自分が変われば世界が変わる

以前からか、あるいはことに最近になってからなのかわかりませんが、「自分が変われば世界が変わる」という言葉を聞くことがまああります。私もこの言葉をかなり前から知っていました。しかしその意味は深いものがあり、なかなか理解できなかったのは事実で…

サイコパス

今日は書こうかどうか少し考えた話題です。サイコパスについてです。サイコパスは定義によると精神病質者一般をいうこともあるようですが、今日触れたいのは、反社会性パーソナリティ障害のことです。いえ、反社会性だけでなく向社会性パーソナリティ障害と…

I am I.(私は私)

マントラとは、それを熟考するものを保護するもののこと。一般的にはインドにおけるヴェーダがその代表です。ヴェーダでなくとも、力をもつマントラはたくさんあります。その一つが今日取り上げる"I am I."(私は私)です。 "I am I."と繰り返し憶念すること…

サーフィン力

国際女性の日は毎年3月8日で、起源は100年以上前だとしても、国連がこの日を「国際女性の日」と定めたのは43年前のようです。しかし私は、ここ数年になってこの言葉がメディアで語られているようになった気がしています。(以前は気にしていなかっただけ?) …

言語は社会の窓

とっている新聞の今日のコラムに次のような言葉がありました。 「生まれてはじめて人間あつかいされました。」 これは小学校もろくに通えず読み書きのできないまま大きくなった方が、夜間中学に通い字を覚え、そして書いた言葉です。読み書きができなくても…

劫濁

仏教用語に五濁(ごじょく)というものがあります。世の中のけがれの様を五つ示したものです。一つは人間の寿命が短くなる寿濁、一つは時代の環境が腐敗する劫濁、一つは煩悩によるけがれ煩悩濁、一つは思想が混乱をきたす見濁、一つは人間の肉体・精神が貧相…

老年期の心

新聞を読んでいていくつかの記事が気になりました。一つは昨年亡くなられた日野原先生の記事、一つは東日本大震災に被災して自殺した方の記事です。そしてもう一つは「老年的超越」に関する記事です。 日野原重明先生が103歳のときに書いたコラムの中で、先…

貪瞋痴

御釈迦様は苦にさいなまれたわけですが、その原因を突き止め、それを乗り越える道を示したところが偉大であるわけです。そして自らも自らが示す道を歩まれました。 苦の原因は四諦(四つの真理)の中では集諦にあたります。集は苦を招き集めるものに関する真…

生病老死

御釈迦様がとりつかれたのは苦の問題です。生病老死の問題。どうすればそれを避けることができるかという問題への解決を求めて探求の道に入りました。 私は生きること自体が苦だとはあまり感じません。多少面倒くさいことはありますが。しかし病苦はかなり味…

中道

お釈迦様の御教えの一つに中道があります。知っている方が多いでしょうが、御釈迦様は王族の出で、若いころから生活に困ることのない、おそらく贅沢な暮らしをしてこられました。そして成人し結婚した後に、世の中を視察したときに、病人、老人、死人を目に…

書き言葉の浄化

言葉はできる限り優しいものでありたいと思います。真実を話す場合でも、人の心を傷つけることを意図せずに。さらにはあまり冗長でなく、控えめでわかりやすく。話し言葉であっても、書き言葉であっても。 おそらくですが、私は話し言葉と書き言葉がかなり異…

文化3

これまでに何回か文化について触れたことがあるのですが、改めて気づきのようなものがあったので、再び書いてみます。 さっと調べただけなのですが、文化という言葉の語源は、中国の「文治教化」、すなわち学問の力で感化し教え導くという意味だという説があ…

新年の抱負

遅くなりましたが、新年おめでとうございます。このブログはまめに書いてきて、2週間間を空けることは多分なかったと思うのですが、2日はどうもゆっくりしたい気持ちがあってブログを休みました。そのためこれが2018年最初の記事です。 今年の目標をどうしよ…