サティヤサイオーガニゼーション

 

今日はサティヤサイオーガニゼーションについて少し触れたいと思います。サイババに関心のある方は知っているかもしれませんが、そうでない方は知らないのではないかと思います。サティヤサイオーガニゼーションのサイトを見ていただければどういう団体かわかります。

www.sathyasai.or.jp

 

私も一定の期間関わりがありました。私の個人的な理解では、サティヤサイババの指針に沿って霊性の向上を目指す奉仕団体です。サイババのもとに集まるものの中に多く霊性の向上を求める人がいたので、サイババが彼・彼女たちのために与えた団体です。サイババ個人の使命とは直接的な関係はありません。あくまでもサイオーガニゼーションに参加する者たちの霊性の向上の場であり、サイババサイババ、サイオーガニゼーションはサイオーガニゼーションです。

 

それがどんな団体であるかは関わる人それぞれの個人的な受け止め方があると思います。サティヤサイオーガニゼーションのメンバーであることとは、「1.霊性の向上を望むこと。2.適切な手段で団体の掲げる御名を公布する意志があること。3.多くの人に善良な人と認められていること。」の3つの条件と「9つの行動規定 - 1.毎日、瞑想と祈りを行う。(各人の宗教的習慣に従って)2.週に一度、家族と共に愛の歌を歌う/祈りを行う。3.サイ オーガニゼーション/センターが主催するバールヴィカス/教育プログラムに自分の子どもを参加させる。4.サイ オーガニゼーションによる地域奉仕活動、その他の活動に参加する。5.サイ オーガニゼーションの主催するグループでの神への讃歌に少なくとも月に一度参加する。6.霊的な文献をサイの御教えを参照して定期的に学ぶ。7.「欲望に上限を設ける」行動規範(節制のプログラム)を実践し、それによって蓄えたものを人類への奉仕に役立てる。8.自分が接するすべての人に優しく愛をもって話す。9.他者の悪口を言わない。特に本人がいないところで。」から意識的、意図的に外れないことです。この3つの条件と9つの行動規定から外れている人がサティヤサイオーガニゼーションのメンバーであると主張することは形容矛盾のようなものだと思っています。

 

この団体に参加すればサイババに関する多くのことを学ぶことができますし、サイババのことだけでなくインド文化、例えばバジャンや奉仕、瞑想、ヴェーダなどに関することも学べます。一定のレベルまでは大いに役立つと思います。特にサティヤサイ出版協会の方々のなさる奉仕は多くの人に役立っています。

 

さて、このサティヤサイオーガニゼーションは運営のガイドラインなどが定められた一つの形をもつ組織なのですが、一方サイババは晩年に近い頃だと思うのですが、近い内に全世界がサイオーガニゼーションになるでしょうと語っていました。私は普段たくさんのサイ文献を読んでいるので、この言葉をどこかで見た覚えはあるのですが、具体的にいつおっしゃられたかはメモしておらず、あくまでも私の記憶上ではサイババはそのようなことをおっしゃっていただろうということです。この言葉を読んだとき、私は組織としてのサティヤサイオーガニゼーションが会員数において拡大していくものと思っていました。しかしながら今は別の受け取り方をしています。実際に組織としてのサティヤサイオーガニゼーションに多くの人が参加するというよりも、組織に参加せずとも多くの人が上に掲げた3つの条件と9つの行動規定に沿った生き方をするようになると理解するようになりました。

 

それはつまりこういうことです。多くの人が霊性の向上を求める。サイババの名を宣伝せずともサイババの教えに従って生きる人が知ってか知らずかサイババの名を伝えていき、少しずつかもしれないけれどもサイババの名は静かに全世界に広まる。人々は善良であろうとする。多くの人が日々の瞑想と祈りを習慣にするようになる。家族で祈ることが増える。何らかの宗教団体、霊性の団体に関わっていく。霊的文献を多くの人が読むようになる。たとえ小さくとも奉仕活動に参加する人が増える。言葉の使い方に多くの人が気をつけ優しく悪意なく話す。組織としてのサイオーガニゼーションに参加していなくとも、こういう人は今は多くないとしても日本に普通にいると私は感じています。更に今後増えていくような気もしています。霊性の向上の鍵となるのは、9つの行動規定です。有形の組織としてのサイオーガニゼーションとは異なる、組織などないけれども、3つの条件と9つの行動規定に沿った生き方をする人々は無形のサイオーガニゼーションに所属しているといっていいと思います。サイババは3つの条件に従う人は私の胸の内に居場所があるとおっしゃっているので、有形の組織としてのサイオーガニゼーションに所属していなくともサイババの恩寵・祝福は間違いなく得られ、そして霊性の向上もあることでしょう。

 

実際のところ、私は今有形の組織であるサティヤサイオーガニゼーションに所属してはいませんが、無形のサイオーガニゼーションに所属しているような気持ちはあります。あくまでも大切なのは3つの条件と9つの行動規定であるとの信念を私はもっています。