愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

人生は一片の詩


 
 ツイッターで心惹かれるツイートに出会いました。昨年の終わりです。
「人生は一片の詩篇だが、それを身体で表現しなければならない。(名越康文)」


 確かにそういう面はあります。私は今52歳ですが、一応あと30年くらい生きるとしてまだ人生の途上にいるわけです。人の評価は棺の蓋を閉めた時に定まるように、人生の詩も息を引き取った時に完成するものでしょう。なのでこれが私の人生の詩だといえるものはまだないのかもしれませんが、これまでの人生を貫くそれなりのモチーフはあります。そして各人そのモチーフはいくつか可能性があることでしょう。私のこれまでの人生を貫くモチーフの一つに「真実」があります。それについて少し触れます。

 

 ごまかしを含め多少なりとも人は嘘をつくものです。ごまかしや見たくないものに強引に蓋をすることも嘘に類することです。最も簡単な真実は事実を述べることなのでしょうが、この簡単そうなことも状況次第では困難になります。私の場合、モチーフが「真実」であるとは真実を探求してきたということでもあります。幼少のときからできるだけ嘘をつかないようにしてきたというのはありますが、言葉の使い方次第で嘘か真実かわからないような表現ができることを早くから知っていました。そして時間や空間を超えて変わることのない真実の一つとして、数学に興味が出てきたのです。物理学の歴史を知っている人はわかると思いますが、理論は時間とともに変わります。私にいわせれば、それは真実ではありません。しかし1+1はおそらくいつの時代もどの国でも2でしょう。2進法ならば1+1=10ですが、本質は変わりません。私の見解では物理学と数学とでは雲泥の差ほども真実の程度が異なります。私は若い頃数学と数理哲学、数学の歴史をさまざまに学びました。

 

 後に数学の才能があまりなさそうなことに気づき出すと、若さのせいもあったと思いますが、社会の不正義に腹をたてることが少しずつ多くなりました。それはジャーナリズムに触れてしまったせいなのですが、私は社会のさまざまに悲惨な事実を知ることになります。事実を思想をできるだけ抜きに淡々と表現すること、これはルポルタージュと呼ばれるようですが、そういうものに関心をもち、しかしジャーナリストの仕事は過酷そうでもあり、また自身の適性も考えて科学ジャーナリストになるのはどうだろうかと思うことが増えました。事実を淡々と表現すること、これも真実の一面です。私は病を得たので、この道に進むことはありませんでした。

 

 一時期仕事で管理会計に関わっていました。会計は企業の実態を表現する一つの手段です。これもジャーナリズムに似て、事実の表現に近いものがあります。投資家や銀行などは企業の財務諸表が正確であることを前提に投資したり融資するのですから、それなりに重要な仕事です。これも真実に関係するといっていいでしょう。

 

 さらには私は霊性に深い関心を持つに至ります。霊性存在論かつ実践論です。自らが真実か世界が真実かと問われた時に自らが真実で世界は幻であると主張するのが霊性です。少なくとも存在の程度がより深いのは自らの存在=アートマです。自らが存在しないと受け取る人は、一生の間悲しみの内に生きることになるでしょう。自らが存在すると確信する人は、ゆっくりでも着実に喜びの道を歩むでしょう。自らの存在に比べれば、数学やジャーナリズムや会計は認識論に属するものであって真実味はより薄いものです。真実に関して霊性の右に並ぶものはないと思われます。自らは存在せず神のみが存在するとの立場もありますが、どちらにしろ唯一者が存在し、それが真実なのです。

 

 大雑把に俯瞰すれば、これがこれまでの私の人生です。今後のことはどうなるかわかりませんが、真実を大切にし続けるつもりでいます。少しずつ減ってきましたが、ごまかしを含め嘘を口にすることはあります。信頼できる人には真実を話せても、変に曲解する人を目の前にした時、面倒を避けたくなってごまかすことがあるのです。よくないことだとわかっています。こういうことを減らすために、私は極力人間関係を減らしたいのです。人間関係が減って話すことが減れば嘘を付く機会も減ります。できるだけ言葉少なめに話そうと思います。余計なことをペラペラ話していると悲しいことに話を盛ってしまうことがあるからです。嘘をなくすために人間関係や話をする機会を減らしたいと考える程度には、真実は重要な道徳的価値だと思っています。

 

 他にも人生を貫くモチーフを取り上げることはできるでしょう。一生懸命生きていけば、人生が終わった時に自分の人生がどういうものだったかわかるでしょう。それが私の人生の詩といえるものではありますが、今は一生懸命生きること自体しか念頭にありません。

 

 話は変わりますが、サイババの人生を詩であらわしたならばどうなるでしょうか? 一つ彼自身が歌っている歌を載せておきます。参考までにどうぞ。

 

www.youtube.com

 

Love Is My Form, Truth Is My Breath, Bliss Is My Food

My Life Is My Message Expansion Is My Life

No Reason For Love, No Season For Love, No Birth, No death

Prema Sathya Ananda, Shanti Dharma Ananda

Shirdi Sai, Sathya Sai, Prema Sai Jai Jai

Shirdi Baba, Sathya Baba, Prema Baba Jai Jai