改めてガンジーから学ぶことは多いと思います。彼は食物、お金、エネルギー、時間を非常に大切にしたようです。またつねに神の御名(ラーマ神の御名)を唱えていたと聞きます。そして彼はつねに民衆のそばにいました。当時インドはイギリスの統治下でしたが、多くの民衆は自分の国を誰が統治しているか知りませんでした。ガンジーは彼らへの奉仕を最大の課題としていました。
ガンジーはインド独立の父とされ一般には政治家とされます。もともとの職業は弁護士だったようですが、ガンジーからしてみれば決して政治家として生きているつもりはなく、霊性を政治に応用していた人だという評価が今はあります。ギーターを愛読していたようですし、他宗教の聖典も興味をもって読んでいました。
霊性修行とされるものがあります。いくつかありますが、食物、お金、エネルギー、時間を無駄にしないということも霊性修行の一つです。人間が命をつなぐのに必要なものは本当はごくわずかといわれますが、食物、お金、エネルギー、時間を無駄にしないようにしていれば、そのことに気づいていくと思います。ガンジーは徹底したその見本でした。
ガンジーはいつも神の御名を唱えていました。そして凶弾に倒れたとき、つまり死ぬ間際にラーマ神の御名を唱えました。ギータ、そしてインドの伝統によれば、死んでいくときの思いによって来世が決まるとされます。このことからガンジーはラーマ神の赴き二度と生まれてくることのない境地(解脱)に達したといわれています。
民衆への奉仕。ガンジーは今度再び生まれ変わってくるときは、貧しい人たちのうちでもっとも貧しい人たちのうちに生まれさせて欲しいと願っていたそうです。なぜなら、そういう環境に生まれれば多くの人に奉仕することができるからです。
実は食物、お金、エネルギー、時間を無駄にしないこと、御名を唱えること、奉仕のどれにも私は関心をもっていて、しかしガンジーに比べればどれも中途半端です。最近ガンジーに関する資料に目を通していて、改めてガンジーは手本になる人だと思ったのです。
中途半端なことしかできないながらも、できるならば今私は、この世のしんがりを歩む人と共にいれたらと願っています。これを8月15日の祈りにしたいと思います。