一体性(unity)

イメージ 1
Marcia Abramovich


世間ではほとんど聞くことのない言葉ですが、私は一体性(unity)という言葉が好きで、このブログでも時々使っていますし、その意味するところを実行しようと努力もしています。家に英英辞典があったので、ふとunityという単語を引くとそこにいくつか意味が出ていましたので、それに従って一体性という言葉の意味を自分で考え直してみました。今日のブログはその記録です。

1.the state or quality of being one.
 「一つである状態、一つである特質」のような意味だと思います。
 根本的に世界は一つであると思います。便利なので、家の家の敷地の境界線や国境、あるいは地球と他の惑星という区別などを日常的にしますが、本来すべては一つであると思います。この「すべては一つ」ということを前提として日々生きることは一体性の一つの側面です。
 また聖者たちの伝記を読んで感じるのですが、彼らは世界を自分自身の体とみなしているのではないかと思います。彼らは他の人の苦しみをまさに自分の苦しみとして感じています。病気を引き受けて代わりに苦しんだりします。ガイア仮説ではありませんが、世界そのものが一つの体です。ここまで書いて、ふとマンダラを思い浮かべてしまいました。世界はたくさんの頭と目と足をもっています。

2.the state of being combined with others to form a greater whole.
 「よりすばらしい全体を創り出すために他者と結合(協力)している状態」の意味だと思います。
 私が一体性という言葉を用いるのは、この意味で用いることが多いです。1+1+1+1+…とみんなが集まって、より大きなことを成し遂げたり、協力し合うことです。一人の力ではあまり大したことができなくとも、何人かの人が協力すれば、一人でできないことができます。また、皆が異なる能力や特性を持っているのは、人間が協力し合いなさいという神様の配慮なのではないかと思います。料理の上手な人ばかりで、服を作ることのできる人が一人もいなければ困りますから。

3.harmony or agreement
 「調和、合意」。
 本当に調和している集団は美しいものです。ムカデはあれほどたくさんの足があっても、調和して動いています。手の5本の指は、調和するがゆえに多くのことをなします。
 また、私は集団、組織で何かを決めなくてはならないとき、時間の許す限り話し合うようにしています。楽をしようと思えば、リーダーが決めたことに他のメンバーが従えばいいのかもしれませんし、世の多くの組織、集団はそういうものかもしれませんが、私はできる限り、その場にいる全員が合意できるように最大限の努力する方を選びます。とても時間がかかるし、面倒です。しかし、こうやって決めたことは皆が納得するので、決まったあとで問題が生じることはほとんどありませんし、皆が、決めたことに進んで従います。

4.complete accord among persons regarding attitudes, opinions. intentions, etc
 「態度、意見、心構えなどにおける人々の間での完全な一致」。
 例えば会社において、「製品あるいはサービスを提供することで社会に奉仕する」というコンセプトを社員皆が一致して受け入れていると、そういうコンセプトなど何もないような会社に比べて、多くのことを達成するように思います。地域社会のリーダーたちが皆、「地域住民の福利を実現するために内なる良心に従う」という心構えでいれば、その地域はより住みやすく発展するのではないでしょうか? 心をそろえると、集団へ所属する意義がはっきりすると思います。
 余談ですが、家族はどのような集団なのでしょうか? それはどのような目的をもっているのでしょうか? 結婚して子どもを育てて、病気などで困っているときに助け合う。このようなことで普段は手一杯なのですが、家族の本来の目的は実際は何なのでしょうか? 現代の家族は態度や心構えなどで何かが一致しているのでしょうか? 

 キリスト教のことはあまり知らないのですが、キリストの再臨を願う人々がいるのを耳にしました。
 私は、世界が手を取り合って一つになること(一体性の実現)が、まさにキリストの再臨にあたるのではないかと思います。目の前の問題を片付けなくてはなりませんが、それと同時に皆が一つになるための努力も欠かせません。世界が一つになれば、問題はどんどん解決していくと思います。人と人との愛と信頼が皆を結びつけます。皆共に歩みましょう。取り残される人がただの一人もおらず、皆がつながりあいますように。