愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

基本動作

私は相撲が好きです。関取にはいろいろ個性のある人が多いので、飽きることがありません。千代の富士朝青龍の相撲が好みでした。現在は白鵬日馬富士の2横綱で、ともに強くあって欲しいと願っています。強い力士は基本動作を徹底的に繰り返すと聞いたことがあります。四股やすり足、てっぽう、股割りなどにしっかり時間をかけると強くなるそうです。白鵬は特にそれらに時間をかけるそうです。

さて話は変わりますが、人間は生物の中でどのような特徴を持っているでしょうか? 人間は空を飛べず、水の中で生活できません。人間より速く走ることのできる動物はたくさんいますし、ジャンプ力のある動物もたくさんいます。大きい動物、力の強い動物もたくさんいます。パスカルは「人間は考える葦である」と言いましたが、肉体的に見れば人間は飛びぬけた能力を持っているわけではありません。

人間が他の動物と異なる点は、徹底的に考え抜く力と、真実と非真実を識別する力、非真実とみなしたものを手放す無執着の力であるそうです。人間は確かに考えることができます。私は動物にも心はあると思うのですが、動物には本能はあっても識別力がないように思えます。動物はなにか刺激があるとそれに反応しますが、人間は価値のないものには反応しません。人間には無執着の力が備わっています。人間は万物の霊長だと言われますが、人間はまさに霊的であることがその特徴と言えるのではないかと思います。

瞑想には数多くの種類があるそうです。私はその中で最も安全であり、最も簡単であり、最も効果があるといわれる光明瞑想というものを行います。中には目をつむってただじっと座っておくことは時間の無駄使いであるという人もいますが、瞑想を通じて心をコントロールする習慣をつけた人は、日々の仕事を効率的に行うことができます。例えばビルゲイツスティーブ・ジョブズも瞑想を習慣としていました。

瞑想に限らず、霊長である人間にとって、御名や真言マントラ)を繰り返し唱えること、祈り、礼拝などは相撲における四股やすり足のような基本動作に相当するようです。目を閉じて静かに1分座り、好みの御名を100回あるいは108回唱え(3分)、愛する神仏の像や絵、写真に1分間話しかけ、仏壇などのある人ならば5分間の礼拝を行う。これで10分ですが、これを毎日くり返し行っていれば、そのうち生活がとても秩序をもつようになり、効率的にかつ有意義なものになることは間違いなく、私たちは自らの生活をコントロールすることができるようになるでしょう。

日々の生活が楽しくなければ、人生に生きる価値を認めることはとても難しくなります。人との触れ合いが楽しくなければ、私たちは社会の中で生きていくことはできません。霊性とは、油断すればすぐにでも干からびていってしまう生活に潤いを与えるものなのです。