愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

愛の道

私の好きな詩人の一人にカリール・ジブラーンがいます。ジブラーンはレバノンの人で、アメリカで多くの作品を残しました。私はあまり詩や小説を読まないのですが、彼の詩は好きです。その人格で世界に感銘を与えた数少ない日本人の一人神谷美恵子さんが愛した詩人でもあります。

彼の作品のひとつに「The Prophet(預言者)」があり、その中の1節に次のようなものがあります。
 When love beckons to you, follow him, Though his ways are hard and steep.
 And when his wings enfold you yield to him, Though the sword hidden among his pinions may wound you.
 And when he speaks to you believe in him, Though his voice may shatter your dreams as the north wind lays waste the garden.
あまり上手ではありませんが(ひょっとしたら間違っているかもしれませんが)、訳を書いておきます。
「愛があなたを誘(いざな)うとき、彼に従いなさい。たとえ彼の道が困難で険しいものであったとしても。
愛がその翼であなたを抱くとき、彼に身をゆだねなさい。その羽の間に隠された剣があなたを傷つけることになったとしても。
愛があなたに語りかけるとき、彼を信じなさい。北風が庭園を台無しにしてしまうように、彼の声があなたの夢を一瞬にして打ち砕くとしても。」

愛が決してロマンチックなものでないことを示しているこの一節が私は好きです。愛は神であり、神は愛であり、愛は人間の本性でもありますが、愛の道は厳しさも併せ持っています。
人間は愛の道を歩まねばなりませんが、上にも書いたように、私たちはこの世をロマンチックなものと捉えるべきではありません。「この世は正しい行い(愛の道)を貫くことができるかどうかの戦いの場である」と考えるほうがむしろ正しいと思います。
この世に愛を持たぬ存在はないといわれています。その表現の仕方はさまざまですが、人間はみな愛を備えています。みなが愛の道を歩んでいます。いつかこのことに多くの人が気づく日が来ると思っています。私はヒトラースターリンたちを含めたすべての人のうちに愛を見ることができます。