愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

山歩き

私は10年ほど前から山歩きをしています。有名な山へわざわざ出かけることなく、日帰りできる数百メートルから千メートルくらいの山に時々登っています。山歩きを始めたころはきつくてきつくてたまらなかったのですが、最近は慣れてきて、体が順応してきました。

夏の暑い時期よりも寒かったり涼しい時期によく山に登ります。暑いのが少し苦手なこともあるのですが、第一の理由はヘビです。私はヘビが大嫌いで、ヘビの抜け殻を見つけた時でさえ避けて通ります。つい最近近所の自然公園でもヘビを見かけましたが、見つけた瞬間に飛び上がりそうになりました。山に登るとき、その山麓に時々「マムシに注意」などの看板が出ていることがありますが、そういうときは、山に登る前から帰ろうかなと思ってしまいます。ヘビが出なければ、山は本当にいいところだと思います。

私の住んでいるところから日本三大カルスト台地のうち二つに日帰りで行くことができます。最近その一つに出かけたのですが、新緑の若葉が生い茂ったカルスト台地はとてもさわやかでした。ベテランの登山者の方と会話をする機会があったのですが、いろいろとそのカルスト台地の穴場を教えていただきました。市民に愛されているそのカルスト台地では多くの人たちが散策を楽しんでいました。

山登りを始めて鋭くなったことのひとつは、地理感覚です。山にほとんど登ることのなかった時代の地理感覚はなんというか平面的というか直線的というかそういうものでしたが、山に登って四方八方を眺めていると、今まで住んだり時々訪れていた地が立体的に見えてきました。ある程度高い山に登ると、海を越えた遠くの県まで望めます。

温泉を訪れるのも楽しみの一つです。山の近くには温泉があることが多く、山登りで疲れた後温泉につかるととても疲れがいやされます。その土地の人しかあまり知らないような小さな温泉をあちこち訪れていると、日本の田舎は何て風情があるのだろう、とても豊かな時間が流れているなと思うのでした。こういう田舎にぜいたくでなくてもある程度の生活ができるような産業が根付いてくれれば、日本は本当に天国のような国になると思います。

日本の国土の7割は山だそうですが、山を大切にした生活はできないものかなと時々思います。