live for Sai, live in Sai, live with Sai

 

今日はタイトルにある三つ組みの句(サイマントラ)について書いてみます。一応検索してみたのですが、これまで書いたことのないテーマです。私がこの三つ組みの句を知ったのはもう20年前後前だと思います。radio saiというサイトで何かの番組を聞いていたと思うのですが、その中でこの言葉が出てきました。うろ覚えですが、live for Saiは奉仕でlive in Saiは霊性でlive with Saiは教育を表すようなことをいっていました。これらについて少し詳しく書きます。

 

live for Saiは「サイのために生きる」ということです。行為を捧げるというようなニュアンスが伝わってきます。サイとはサイババのことです。サイババでなくてもlive for Godと理解する人がいてもいいです。サイババあるいは神に行為を捧げるとき、その行為は可能な限り最善のものを捧げるでしょう。そのような生き方のことです。work(仕事)の道です。

 

live in Saiは「サイの内に生きる」ということです。あるいはlive in God(神の内に生きる)ということです。これは人によって理解や受け取り方が異なるかもしれませんが、私はいつもサイあるいは神を思って過ごすことと理解しました。live for Saiが肉体レベルのことであるならば、live in Saiは心のレベルのことです。心がサイあるいは神のことにひたっているとき、すべてがサイあるいは神に包まれているような感覚が得られます。これは霊性を意味しますが、また神を思って過ごしているのですからworship(帰依)の道ともいえそうです。

 

live with Saiは「サイと共に生きる」ということです。実際のところ、サイババが肉体をまとって生きていた時、サイババは学生と過ごす時間が多かったのですが、その時間を通じて学生方は多くのことを学んでいたようです。優れた存在と共に過ごすことには教育効果があります。今(サティヤ)サイババは肉体をまとっていませんが、そういう状況においてlive with Saiとはどういうことでしょうか? 無相の存在と共に生きることです。それは遍在する存在といつも一つであることです。それは存在(アートマ、魂)のレベルのことです。世界の中で常に世界と共に生きることは人に学びを与えます。自然からも他の人からも学ぼうと思えば何でも学ぶことができます。喜びからも苦しみからも学べます。これは教育です。そしてwisdom(英知)の道です。

 

上に書いたことには私の思考したものが混じっていますが、大まかにradio saiで流れていたことと変わらないと思います。この三つ組みの句は、どのようなアプローチでサイババあるいは神に接しているか、自らに問いかける助けとなります。

 

さて、少し話が変わります。2週間前に全託について書きましたが、この三つ組みの句を全託に絡めて述べてみたいと思います。live for Saiは奉仕でありつまりは愛を行為で表したものです。世界への愛を生きることです。live in Saiはサイを思うことです。24時間思うことができるならそれに越したことはありませんが、ゆっくりとした時間があるときはじっと座ってサイババあるいは神を思うようにするのが適切な時間の用い方です。live with Saiを私は次のように解釈します。生命と神のどちらを選択するのかと問われたときにサイババあるいは神を選ぶということです。この2週間少し考えていたのですが、全託とはlife(人生、生命)とGod(神)のどちらかを選ぶ選択を迫られたときにいつもGod(神)を選ぶことです。人生のさまざまなニュアンス、楽しみ、家族を含めた人間関係や財産、地位などを一切手放し(執着をすべて取り払い)神を選ぶことです。神を選ぶとは狂信のことではありません。神のなさりようは人間には不可解極まりないのですから理解などできず盲信になっても構いません。私にとって最善であることを知ってらっしゃる方を選ぶということです。あらゆるものへの愛、24時間神を思うことが全託の条件であるとは2週間前に書いたことです。

 

そもそも人間として生まれてきた目的はlife(人生)を楽しむことではありません。それは動物の領域です。人生は人生の目的地にたどり着くためにあります。人間の85%は神性(divinity)で15%は動物性だとされます。なので15%くらいは人生を楽しんでもいいでしょうが、残りの85%は人生の目的を忘れずに過ごしたいものです。困難ではあってもlife(人生、生命)ではなく、God(人生の目的地)を選べているか(全託できているか)を自らに問うてみるのがいいでしょう。

 

live for Sai, live in Sai, live with Saiという三つ組みの句(サイマントラ)はシンプルですが役に立つマントラではないかと思います。