規律の大切さ2

 

今日は規律について考えます。先週は外的世界と内面世界のことについて書きましたが、それに関連しています。この規律に関してTwitterでおもしろいツイートを見かけましたので、まずそちらを紹介します。


“We don’t have to be smarter than the rest. We have to be more disciplined than the rest.”- Warren Buffett
(私たちは他の人たちよりも賢い必要はありません。私たちは他の人たちよりももっと規律正しくあるべきです。 ウォーレン・バフェット

In today's world, people often overlook the importance of #discipline. It involves practicing sense control and being mindful of one's actions. By avoiding #negativity and striving to do good, one can lead a #path towards a more fulfilling life.  (SaiYoungMessengers)
(今日の世界においては、人々はしばしば規律の重要性を見逃します。規律は感覚のコントロールの実践、自分の行動に十二分に意識的であることを含みます。否定性を避け善をなすよう努めることで、人はより充足した生活への道を歩むことができます。 サイ・ヤングメッセンジャーズ)

 

日本人は他国の人に比べれば規律正しいといわれますが、規律の意義に対する自覚はあまりないかもしれません。最も簡単な例は、交通ルールがあるがゆえに車でスムーズに移動ができるということです。公平なルールがあるがゆえに市場での取引が円滑に進むということです。何十億人もの人が地球上で生活していますが、どうしても規律=ルールは必要です。健康を維持するにも、食物や睡眠、運動に関する規律が必要でしょう。規律は川の両岸のようなもので、この両岸のおかげで川はあふれずに海まで流れることができます。

 

さて、上に挙げたのは外的な規律というものでしょう。より内的な規律を考えることもできます。それが今日書きたいことです。先週「内的世界=森の中で落ち着いて計画したことや思索したことを外的世界=社会の中で実行しなさい、という理解です。これならば森の中での現実を社会に実現することができそうです。」と書きましたが、安全な状態で平安な内に落ち着いて計画したり思索するためには社会というものをある程度遮断しなければなりません。その遮断を助けてくれるものが規律です。家は壁や窓、玄関などで囲まれていますが、あるときはそれらを開け放ち、あるときはそれらを閉じきってしまいます。家の壁に該当するものや、窓や玄関を開け閉めする手続きが規律です。人はある時は内面世界に住み、あるときは外的世界で活動します。内面世界と外的世界での活動の両方を適切に確保するものとしての規律です。これらは心の何らかの機能であり、この機能はすべての人に備わっているのではないかという気はします。ただそれに関して意識的でないということです。

 

私は何といっても思索する時間が必要なので、主にサーダナ(霊性修行)の時間をできるだけ取るようにしています。また、趣味としても山歩きや編み物をすることが多いです。テレビは見ません。必要以上の人間関係はもたないようにしています。もちろん健康全般にはそれなりの程度は気をつけています。他にも細かい規律はあるかもしれません。規律は内面の世界とその平安を約束してくれます。

 

エゴという意味ではないのですが、ある程度の規律は必要です。人間の4つの本能は、食欲、睡眠欲、性欲、恐怖(安全への欲求)だとされますが、規律はこれらの4つすべてに必要です。その中で今日は特に心の安全安心を確保するための規律の必要性を強調しました。規律の目的は何かを理解しておくことが大切です。目的を適切に遂行するためならば、規律の形式は人によって適宜変更可能でしょう。