愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

健康について

 

健康について少しばかり述べておきたいと思います。今は新型コロナウィルスの感染が広まっていますし、感染していない人でもさまざまな制約で何らかのストレスにさらされているでしょうから。

 

私には持病があります。患ってからもう30年が経とうとしています。一生付き合っていかなくてはなりません。あまりよく理解していない医学用語を用いるのもどうかと思いますが、多分寛解といわれる状態です。完全に治癒してはいないのですが、何とかバランスを保てていて、できる範囲内で生活しています。まったくの健康の方ほどには体力・気力はありません。若くして健康を失ったので、健康の大切さは強調してもしきれません。病を得なければ人生はまったく異なるものでしたでしょう。とはいっても、この病を得た人生においてしか達成できなかったこともあったので、これも一つの人生として受け入れています。

 

以下思いつくままに健康について書いてみます。

 

健康を一時的にでも失ったことのない人にはわかりにくいでしょうが、健康は自らの存在を守る敷地の壁、あるいは家のようなものです。人は自らの家の敷地内あるいは家屋の中において安らぐことができるでしょう。夜や嵐の日も家がしっかりした状態であれば、くつろいで安心して過ごせます。健康を失うとは、この安心感を失うということでもあります。人は安心して過ごせる家の中で他に邪魔されることなくさまざまな活動を行うことができます。それと同じように、健康を保っている人の内的世界は健やかです。健康はしっかりと適切に内的道具(思考、識別、知性、記憶などなど)が機能するためのものです。同時に、肉体を用いて人としてふさわしい適切な行為に携わります。健康は心の健やかな機能と適切な行動を保証します。この2つが与えられていれば、人生はおおむねうまくいきます。

 

逆にいえば、心が健やかに機能していなかったり、行動に制限がかかってしまうならば、不健康とみなしえます。実際には何らかの病名のもとに病院通いをしていなくても、絶えず不安な状態にあったり、思う通りに時宜にかなった行動ができないのは、何かが機能していない、つまりある意味病気なわけです。自らが置かれた環境の影響もあるでしょうが、人間が人間として十全に機能していないならばそれは不健康です。そもそも人間が人間として機能している状態が理解できない人は多いのでしょうが。

 

霊的には、肉体は内在する神性を祀る寺院のようなものだとされます。たとえばバガヴァッド・ギータにそう記されています。人が寺院に足を運ぶのは、そこに祀られている神仏を見に行くためであって、普通神仏はきちんとした建物や敷地にしっかりと保護されています。人間の体も内在する神性を保護するためにあり、その内において神性をリアルなものとして生きる、体験する(realization)ためにあるわけです。

 

悪い生活習慣や感染症によってさまざまな臓器が機能しなくなるのとは異なりますが、すぐに影響が出ないとしても強いストレスにさらされ続けていると、いつか突然健康のバランスが崩れてしまいます。なのでストレス管理も健康維持に大切です。私は人生において極度のストレスにさらされたことがいくどとなくありましたが、その分同じ年代の人に比べて多少老化が進んでいます。状況や人間関係次第では避けたくても避けられないのがストレスではあるのですが、義務と関係がないようなら多少の犠牲は払ってでもその状況あるいは人間関係からすぐに離れることをお勧めます。たとえば富を失うよりも健康を失うほうが遥かに深刻な問題だからです。自らの生活習慣がストレスをもたらしていることもあります。見るものや食べるものの影響、娯楽の影響、運動不足などです。不必要なストレスは取り除くべきです。自由な思考ができていないならば、ストレスの影響は多分あるでしょう。今は減ってきましたが、若い頃の私はかなりの心配性で将来の頃をあれこれ考えることが多くありました。起こる可能性が少ないことを心配することで私は自らにストレスをかけたり、エネルギーを消耗したりしていました。こういうことも避けたいものです。

 

あと健康に関して大切なことは予防です。私は現在持病の他に歯科と眼科に定期的に通っています。歯科では3ヶ月毎に歯や歯茎をチェックしてもらっています。眼科に関しては高眼圧症であってそのために通っていますが、それを契機としてさまざまに目のチェックをしてもらっています。口腔衛生は全身の健康と関係が深いと最近よく聞きますし、また目が見えなくなると人生は大きな制限を受けるので、健康な人でも定期的に歯科と眼科に通うといいと思います。もちろん定期的に普通の健康診断を受けて健康チェックもしています。健康が悪化してから苦しむよりも、普段の健康チェックによって、仮によくないところがあっても早めに対応するほうがマシでしょう。医療費もそちらのほうがトータルで削減できます。

 

健康を失ったことのない人にはわからないでしょうが、健康を失うということは人生の半分くらいを失うことです。若い頃から不摂生などを慎み、健やかな心、強健な肉体を維持し、人生の目的を意識した生活を送ってほしいと思います。