ガネーシャ神

 触れたことがあったようで、しかしほとんど触れたことのなかったガネーシャ神(こちら)。インドの神様です。少し前に『夢をかなえるゾウ』という本が話題になったようで、私は読んでないのですが、それはガネーシャ神に関するお話であったようです。

 私は真宗なので阿弥陀様を崇めていますが、それに加えて霊性の師がいて、またヴェーダの学習に関心をもっているがゆえに、ヴェーダの母といわれるガヤトリーマントラを唱えています。つまりガヤトリー女神(太陽神)を瞑想しているということです。個人的には、信仰に関することはあまり複雑でないほうがいいと思っているので、それ以外の宗教や神様などにはそれほど関心をもたないようにしてきました。

 無視しているわけではないのですが、ガネーシャ神にもそれほど関心を向けてきませんでした。しかしながら、まったく無関係でもいられないような気持ちもあり、少し複雑です。

 ガネーシャ神はヴェーダの神様です。つまり人間が作った神様ではないということです。人間が神様を作るというのも変ですが、多くの人々の信仰を集めるが故に相当の力をもつ存在というものはやはりあります。物質次元の存在ではありません。

 ヴェーダの神様といっても、同様に人々の信仰を集めれば集めるほど力をもつような気はしており、特にガネーシャ神はインドにおいて宗派を問わず崇められているので相当な神様です。私などはガネーシャ神の意志次第でどうにでもあしらわれてしまうでしょう。

 ガネーシャ神は英知や知性を活性化する力があり、また人が何かを成就するのを助けてくださるといいます。つまりブッディ(知性)とシッディ(成就)を与える神様です。なので特に学生たちから崇められると聞きます。

 ガネーシャ神の頭はゾウです。ゾウは動物の中で特別知性が発達しているとされますが、一方やはり動物の頭ですので、ある種のハンディキャップをおった神様ではあります。にもかかわらず、優れた存在であり、このことはさまざまなハンディキャップを負う人間にとっての救いとなる神様です。ガネーシャ神は、人生の行く手に現れるさまざまな障害を取り除いてくださるとされます。

 ガネーシャ神でおもしろいと思うのは、限られた食事それも質素なもので満足するということ、そして人々が役に立たないあるいはつまらないと思う供物を受け取るということです。おそらく役に立たないものを受け取っても、それを役立たせることのできる知恵が備わっていて、人間が役に立たないと思っていてもガネーシャからしたら何でも役に立つのだと思います。そういう点は私も見習いたいです。さらに質素な食事で満足するようにもしたいです。

 ガネーシャ神はリーダーだとされます。ガネーシャ神に指示するものはいないとされます。ガネーシャ神は自ら道を切り開き、多くの人がその道をたどることができるようにします。もしリーダーになりたいと思う人は、ガネーシャ神に祈願したり、ガネーシャ神についていろいろ研究してみるといいかもしれません。

 他にもガネーシャ神について聞くことはたくさんあって、興味を引かれながらも、どのように関わればいいのかまだあやふやな神様。インドには他にもたくさんの神様がいて、それぞれ個性もあり、どの神様からも多くのことを学ぶことができます。