愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

川の水を川に戻す

 インドでは川で沐浴し神に祈りを捧げている方々がいます。川の水を手にすくい、祈りと共にその水を捧げます。その水は元の川に帰っていきます。

 師の促しにしたがって、また私自身の内なる衝動もあって、時々奉仕をしています。私の住んでいる自治体に元ホームレスやさまざまな事情で住むところに困っている方々に住むところを提供している施設があるのですが、私はこの施設にそこが開設されたころからわずかばかり縁がありました。今でもときどき野菜を差し入れています。

 野菜は私がつくったものではありません。市場でお金と交換に買います。そしてその野菜を施設にもって行きます。そしてそこの施設のスタッフがそれを受け取ってくださいます。それだけです。

 私は社会のある場所にあった野菜を、私の手元にあるお金や交通手段を使って、別の場所に移動しただけです。ただそれだけです。インドの方が川の中で祈りを捧げるのと同じように、社会という川の中から何らかのものをすくい、それを祈りをこめて元の社会に戻しました。

 人間の活動というものは、奉仕に関わらず、すべてこれと同じことをしているのだと思います。ただ水遊ぶをするだけでなく、少しばかりの祈りをこめて活動に携わりさえすれば、それは聖化されます。

 祈りと活動を通じて、私の内側を何かが通り過ぎていきます。それは愛に加えて、若干の何らかの感情なのだと思います。水と石鹸が体の外側を清めるように、愛と祈り、それが私の内面を清めます。奉仕は霊性修行だといわれます。そして人生のすべての活動を奉仕へと昇華することができます。