愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

職業は高次のヨーガ

ヨーガは(小さな)私と大なる宇宙(神)とが調和し一体化することです。体を用いたヨーガも、体を整えることで内なる自然や外なる自然との調和を目指すものなのだと思います。自然の中で過ごす時間をもつと、自分がいかに自然と調和していないかがわかります。自然の懐に抱かれながら、周囲の景色に目をやり、風や太陽の光を感じていると、頭の中にどれほどの雑念や思考の塊があるかを実感します。生活習慣や意識のありようをシンプルにして、世界と調和すること=ヨーガは大切なことなのだと思います。

 職業は高次のヨーガだといいます。仕事は誰かを相手にしています。だからその誰かの必要や要求にあった仕事をしなくてはなりません。あるいはさまざまな経済環境、社会環境にも適応しなくてはなりません。災害が起こったときに、それに迅速に対応しなくてはならない職種の人もいるでしょう。世界の不確実さの中で仕事をすることは、まさにヨーガの名にふさわしいことです。

 こつこつと着実な仕事を長年続けていると、次第に社会との一体感のようなものを感じてくると思います。さまざまなしがらみがあったりもしますが、より大きなものの中で活動しているという感覚です。給与や地位なども大切かもしれませんが、そういう社会との調和は仕事から得られる大きな恩恵の一つでしょう。やはり仕事はヨーガなのだと思います。

 江戸時代には主婦というものはなく、家事をやりながら家業に皆が携わっていたようです。主婦というのは現代日本に特徴的なものだと聞いたことがあります。その主婦(主夫)は家の仕事をしながら世界との調和をはかれます。自分を含めて家族の一人ひとりが世界と繋がり、その一人ひとりのエゴが最も出やすい家庭においてそれを調和させる仕事は大仕事です。家庭がうまくいきさえすれば、人生は成功したも同然だと言われますが、その通りだと思います。

 働くことでエゴを擦り切れさせ、世界のために生きている人は本当に尊い方々です。多くのそういう方々のおかげで、いろいろな問題がありつつも世界の秩序が保たれています。「骨が折れるまで働くものは、歯が折れるまで食べものに困らない」という諺があるそうですが、社会的な立場がどうであれ、本当に働いてきた方々にはきっと心の満足があることだと思います。

 日本人の美徳の一つに勤勉さがありますが、これからもこの美徳を保ち、日本が繁栄し、世界の調和に貢献しますように。私を含め、一人ひとりすべての日本人がヨーガの達成に向け歩み続けることができますように。