愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

心の内を語る

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Stefano Visconti

 私はかつて10代、20代の頃人間関係に悩んでいたことがあります。他の人と上手にコミニュケーションが取れませんでした。一生懸命話すのですが、楽しい会話が続きませんでした。時が過ぎ、今はコミュニケーションを少し「適当に」そして「適切に」とれるようになり、悩みも減ってきたのですが、今過去を振り返ったり、現在の状況を見て思うのは、私だけがコミュニケーションが下手なのではなく、日本人の多くはコミュニケーションが下手なのだということです。

 私は思っていることを話します。それが誠実だと思うからです。しかし他の人を観察していると、多くの人が思いつきで話したり、一般的なことを適当に話しています。心の内にあるものを語っているというより、頭を回転させて状況に対処しているように感じることが多々あります。人と話していても、頭には響いてきますが、心に響いてくる言葉に出会うことはあまりありません。当然話をしていても楽しくありません。

 家族とは思っていることを話します。何もかもというわけではありませんが、その場その場でふさわしい言葉を選んでいます。もちろん気持ちは通じます。私の母親は私によく話しかけていたので、それに感化されたのだと思います。

 皆とは言いませんが、多くの人は思っていることを語りません。そういう習慣なのか、あるいは他の人を警戒しているからなのかはわかりません。そういう人でも家で家族ときちんと話をしているのならいいのですが、もし誰とも心の内の気持ちを話す機会がないとしたら、非常にしんどいでしょうし、孤独を感じると思います。

 物のやりとりも大切ですが、心の内にある思いも互いにやり取りすることが大切です。心の内の思いは目には見えませんが、それは大切な何かです。人と人が出会って、お互いに変容が生じるのは、心の思いがかよってこそだと思います。それによって人と人がつながります。

 心の内を語り合うのは楽しいことです。心の内を語ることでお互いの理解が進みます。楽しい会話が皆さまの家庭で花咲きますように。