愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

人格の重要さ

日本の政治はここ数年何人も首相が変わったり、国会で十分な議論がなされたりしないような状況で、しっかりと機能していません。日本の政治があまりレベルが高くないということは、10年、20年以上前から言われていました。しかし、日本は、問題を抱えていながらも何とかやっています。日本人のモラルの高さということがあると思います。

 人が身につけなくてはならない力の8割は人格の力だと思います。知力、財力、体力…。これらはどれも大切です。しかし人を導き守るものは人格の力です。人格が欠けていれば、知識も、金銭も、肉体もすべて役に立ちません。知識や金銭、肉体に価値を与えるものは人格の力です。

 「あなたが真理とダルマ(正しい行い)を守れば、真理とダルマが国を守ります」という言葉があります。日本には、この言葉の正しさを証明するわかりやすい実例があります。それは皇室です。私はニュースで見るたびにいつも思うのですが、天皇・皇后両陛下の振る舞いや物腰は穏やかで、言葉は甘く優しいです。立派な人格を備えていらっしゃるのがよく分かります。この皇室の存在が、少なくない数の日本人に「日本は大丈夫だ」という実感を与えてくれていると思います。もし、皇室の人に人格が欠けていれば、日本の国はもっと大変な状況に陥っていることと思います。

 皇室だけに限りません。日本の国を真に守っている人は、立派な人格を備えた人々です。日本を守っているのは、自衛隊や経済力、政治家たちではありません。名もないながらも、日々正しく生きている人々です。真理と正義を守る人に依存して日本という国は成り立っているのです。

 人格を育むには教育が欠かせません。人間の心の内には、「正しく生きよう」というすばらしい思いがあります。子どもにこの思いを自覚させ、それを言葉と行動に結び付けるように促すことが教育の大きな目的です。正しく生きることに強い信念があれば、知識はちょっとした努力とコツで使いこなすことができるでしょう。

 人間として生まれたならば、欲望や、憎しみ、執着、怒り、妬みなどの動物的性質に従うのではなく、愛や真理、平安、正義などの人間としての性質に従うべきです。人間としての生を正当化しなくてはなりません。人間は万物の霊長と言われますが、霊に配慮しない人生は動物の生と変わりません。人格の形成こそが、人生の基盤です。人格の力こそがすべてのものに価値を与えるのですから、人格こそが真の富です。