愛に生きる

日常生活から少し離れて内省の時間にふと浮かんだ思いを記します。

日本人の一つの特徴

本当かどうかはわかりませんが、日本人ほど自国のことを考える国民は少ないと耳にしたことがあります。他の国の国民には「自分の国はこういう国だ」という共通認識がすでにあって、それ以上国のことをいろいろ考えないそうです。しかし、日本人は日本という国がどういう国かあまりよく理解しておらず、国民のあいだに共通認識があまりないと聞きました。私は日本の文化とはどういうものだろうかと考えてきた経験があり、しかし自分でもよく日本を理解していないので、上の説に納得するところがあります。

次のような文章を目にしました。
「日本に京都という街があります。一人の女性が、着物の束をしみ一つないきれいな白い風呂敷に包んで、とある通りを歩いていました。着物はどれも汚れており、きれいではありませんでした。ある人がこの女性に「その包みは何ですか?」と尋ねました。女性は答えました。「私は人に良いものを見せたいのです。人には良いものを見てもらたいのです。だから私は汚れた着物を白い風呂敷に包んでいるのです」。

日本人は確かに汚いものを人に見せようとしないと思います。誰かが家を訪ねてきたら、家の中を片付けて家の中に入ってもらいます。服装にも気を配る傾向があると思います。また、心の中の思いをあまりあけっぴらにさらけ出す人もそう多くないように思います。家族の問題を外に出すこともあまりないかもしれません。多分日本人は体面を大切にしていると思います。

東日本大震災のあと、タイの作家が日本を訪れ、新聞にその時思ったことを寄稿していました。その作家は、日本人が誇り高いことをその記事に述べていました。地震津波で街が破壊されても、日本人は泣き叫んだり、暴れだしたりすることなく、静かに困難に耐えていたといいます。

京都の女性にしろ、タイの作家が見た日本人にしろ、このような振る舞いは日本では日常的に見られるものだと思いますが、他の国の人から見れば、日本人独特の品性なのかもしれません。

日本人は淡々と生活を営みます。多くの困難や問題を抱えて心が押しつぶされそうになってもです。個人的にはこのような日本人の姿は好ましいと思います。ただし、実際問題として、多くの困難を抱えている人が一人や家族だけで問題を解決できないケースはたくさんあるので、普段からお互いがお互いに少しずつ気を配って、相手の立場を尊重しつつ、助け合うようになれば、より住みやすく幸せな社会・国になるように感じます。

このような日本人の特性は後世まで残って欲しいです。また、かつてあった助け合いの文化も再び広まればいいと思います。

おまけ)"When we strive to become better than we are, everything around us becomes better, too." -Paolo Coelho
「私たちが今ある状態からより良くなるように努めれば、私たちの周りのすべてのものもまた、より良いものになります。」―パウロ・コエーリョ