#練習用
前回に続いてインドに関して聞いたこと(そしてそれについて思ったこと)を書いておきます。前回同様現在のインドの世相一般についてというよりは、むしろインド社会の底流を流れる原理原則のようなものについてです。 「もし世界を一つの体にたとえるとする…
いつもは自分で考えたことを書くことが多いのですが、今日は今までにさまざまなところで聞いたことのまとめとしてインドについて書きたいと思います。 インドと日本のつながりは古代の仏教伝来に代表されるように古いものです。しかしながら現代は西洋の影響…
「仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふというは、自己をわするるなり。」は道元禅師の有名な言葉です。多くの方々がこの言葉について解説していますが、身の丈をわきまえずに私もこれについて最近思ったことを述べてみたいと思います。 前…
今日は書こうかどうか少し考えた話題です。サイコパスについてです。サイコパスは定義によると精神病質者一般をいうこともあるようですが、今日触れたいのは、反社会性パーソナリティ障害のことです。いえ、反社会性だけでなく向社会性パーソナリティ障害と…
仏教用語に五濁(ごじょく)というものがあります。世の中のけがれの様を五つ示したものです。一つは人間の寿命が短くなる寿濁、一つは時代の環境が腐敗する劫濁、一つは煩悩によるけがれ煩悩濁、一つは思想が混乱をきたす見濁、一つは人間の肉体・精神が貧相…
新聞を読んでいていくつかの記事が気になりました。一つは昨年亡くなられた日野原先生の記事、一つは東日本大震災に被災して自殺した方の記事です。そしてもう一つは「老年的超越」に関する記事です。 日野原重明先生が103歳のときに書いたコラムの中で、先…
御釈迦様がとりつかれたのは苦の問題です。生病老死の問題。どうすればそれを避けることができるかという問題への解決を求めて探求の道に入りました。 私は生きること自体が苦だとはあまり感じません。多少面倒くさいことはありますが。しかし病苦はかなり味…
これまでに何回か文化について触れたことがあるのですが、改めて気づきのようなものがあったので、再び書いてみます。 さっと調べただけなのですが、文化という言葉の語源は、中国の「文治教化」、すなわち学問の力で感化し教え導くという意味だという説があ…
遅くなりましたが、新年おめでとうございます。このブログはまめに書いてきて、2週間間を空けることは多分なかったと思うのですが、2日はどうもゆっくりしたい気持ちがあってブログを休みました。そのためこれが2018年最初の記事です。 今年の目標をどうしよ…
今年も残り1週間をきりました。クリスマスが過ぎ、大掃除や正月の準備が頭の中にある方が多いことでしょう。私も大雑把にですが、今年中にすましておきたいことをすませ、あとは年越しの準備に気を回せばいいところまできました。今年も無事に年を越せるよう…
輪廻転生、いわゆる生まれ変わりのことです。私はこれを信じています。日本には輪廻転生を普通に信じている人が3割少しいるという調査結果を目にしたことがあります。3割は個人的には少ないような印象を受けるのですがどうでしょうか? 何というか、いわゆる…
私は冬(というかヘビが出なくなる季節)になると、時間に余裕のあるときに山歩きをします。山歩きといっても、自分の住んでいるところから数十キロ以内の、地元の人しか知らないような里山を歩くのがほとんどで、標高が1000メートルを越えることはありませ…
私は哲学(といっても正統なものではないです)が好きですが、ここ何年か気になっている一つの概念があります。それは「表象」というものです。 ウィキペディアによれば、表象(representation)の一般的な意味は、「知覚したイメージを記憶に保ち、再び心の…
10月も終わりに近づき、今年も残り2ヶ月とわずか。毎年この時期になると片付けのことが気になります。実は私は片づけが大好きです。ただ掃除はそれほどではなく、しかし物や情報などが整理整頓されていないと落ち着かない性分です。おそらく過去生でドイツ人…
5つのDというものがあります。 discipline(規律) duty(義務) devotion(帰依) discrimination(識別) determination(決断力) どれも人が身につけておいていいものです。私の見解では、日本人にはまあ規律はあります。義務の観念もあります。帰依心のある…
最近読んだネット上の記事で宋美玄氏のものが少し気になりました。(こちら) この記事に中に次のような言葉があります。 「しかし私は、いくら相手が記憶に残らないほど幼くても、子どもたちに手を上げたくはありません。理由はただ一つ。子供たちに「暴力…
最近似たようなニュアンスの言葉に出会いました。 「多くの人は、『自分に足りない何かを見つけなくてはならない』『この瞬間以外に何か必要なものがある』と考えている。そうして秘密の何かを探し続ける。それでは『求める人』になってしまっている。――あな…
今日は8月15日、終戦記念日です。日本だけでなく他の多くの国でもこの日に式典があります。例えばインドでは今日は独立記念日。最近ちょっとした機会にガンジーに関する文章を目にすることがあって、インドの独立の父といわれるガンジーについて再び書きたく…
前回取り上げた詩 鳥はあなたのもとに 翼は私のもとに 足はあなたのもとに 道は私のもとに 目はあなたのもとに 形は私のもとに 物はあなたのもとに 夢は私のもとに この世はあなたのもとに 天国は私のもとに このように私たちは自由であり このように私たち…
先週の記事の最後に書いたのですが、過去のブログ記事のフォントの大きさが不ぞろいになって、一部醜くなっているところがあり、それらを修正することにしました。思っていたより修正に時間がかかりませんでした。しかしその作業中、思うことがあったので、…
奇妙な話なのかもしれません。最近ある社会学者が社会は存在すると書いてあるのを読みました。そういうことを考えたことがなかったので新鮮でした。このように書いてあるということは、もしかしたら社会は存在しないと主張する人もいるのかなと思いました。…
自己啓発本が読まれていると聞く一方、先日自己啓発に関するものはもう読みたくない、うんざりだという意見もインターネット上で見ました。私は自己啓発本の元祖とされるカーネギーの『人を動かす』を読んだことはありますが、他には読んだ記憶がほとんどあ…
最近もいろいろと気づかせてくれたり、初めての知見を与えてくれた言葉に出会いました。そのいくつかを紹介します。 ・「加持という概念が密教にはあるが、加持とは心の基本概念でもある。心は加持されて初めて発動する。つまり心とは不可視のものにアクセス…
昨日の新聞に坂本龍一氏のインタビューが載っていました。(こちら:一部分のみ)インタビュワーが「…。音楽はノイズの中から音を選び取って、秩序を構築するイメージですが、…。」と聞くと、坂本龍一氏は「…。音楽で使う音は、ノイズも含む存在する音から選…
特に霊性面においてですが、人間の進歩・向上を妨げるものが4つあると聞きます。一つは「眠り」、一つは「心のさまよい」、一つは「衝動・本能・激情」、最後に「(低いレベルでの)満足」です。 眠りとは、私はお酒も飲まないし、ギャンブルもしないので、…
明けましておめでとうございます。2017年(平成29年)が始まりました。2000年が来てからもう17年経ちます。また昭和から平成になって28年になります。月日が過ぎるのは早いと実感しています。 今日は三日で、大体正月行事が終わりました。明日から少しずつい…
今年も残すところ今日を含めてあと5日です。この記事で私のこのブログの一年の納めといたします。(コメントへの返信は除きます) 今年の最初に書いた「一点集中」という記事(←こちら)を読み返してみて、年頭に頑張ろうと思っていたことを実現できず、今残…
今年もあと11日。早いものです。 私は言葉が好きな人間だと思います。といっても、文学はそれほど好きではなく、最近は新聞もそれほどは読みません。しかし言葉が好きです。言葉は結局のところ真実ではなく、真実を指し示すものに過ぎないということも知って…
マノームーラム イダム ジャガト このジャガト(世界)は心に基づいてある という言葉があります。間違っているかもしれませんが、マノーは心(マインド)、ムーラムは基盤(とする)、イダムはこの、ジャガトは来ては去っていくものという意味だったと思い…
瞑想に関してテクニカルなことになるかもしれませんが、最近思うことを少し書いておこうと思います。 英語でfiniteは有限の意味で、infiniteは無限の意味です。無限とは何かというと、人それぞれ考えがあるでしょうが、私は無限とは数え上げることができない…