2020-01-01から1年間の記事一覧

1日1食

食の重要性は、ある意味理解されていますが、別の面では理解されていないと思っています。西洋栄養学の成果を否定するわけではないのですが、食物を栄養学だけで捉えるのは、人間存在を肉体面だけで捉えるに似ていて、食の意義について十分な理解が得られな…

無心について

無心という言葉にはいくつか意味があるようです。1.無邪気である。2.意志、感情などの働きがないこと。3.心の働きが休止していること。などが主なところのようです。禅などの仏教では3番目の意味で使われるのでしょうか? この無心についてかつて聞いて刺激…

世俗と霊性

世俗と霊性といえば対立する語、対義語のようなところがあります。世俗という言葉で人がどのようなことを思い浮かべるかはそれぞれでしょうが、欲やエゴの世界であったり、義理や人情の世界であったりするでしょう。人は何か見えないものに縛られて不自由な…

妄想・迷妄について

今日は妄想・迷妄について書いてみたいと思います。妄想・迷妄とは「真実でないことを真実であると思いこむこと」と定義できるのではないかと思いますが、そもそも何が真実であるかがわからなければ、あらゆる思いが妄想・迷妄であると断定されかねません。…

浅川IBMフェロー

新聞を見ていて目についたのですが、IBMフェローの浅川智恵子氏が来年4月から日本科学未来館の新しい館長に就くことに決まったそうです。私は浅川氏のことを知らなかったのですが、経歴を見て彼女に関心を持ちました。インターネットで調べた範囲で彼女の経…

Life is a game, play it!

Life is a game, play it!(人生はゲームです、参加(プレイ)しなさい!)については一度書いたことがあるのですが(下の記事「SPORT」)、もう一度触れておきたいと思います。興味のあるテーマに関しては、くり返し触れる意味はあるでしょうから。内容はだ…

蓮如上人

私の家には仏壇があって、毎朝晩手を合わせて拝んでいます。仏教全般の聖典を読めばいいのでしょうが、一生かかっても読むのが難しいほどに聖典はたくさんあり、そうであるので、家の宗派が真宗であることもあって、ここしばらくは仏教といえば真宗の聖典に…

体と知性

以前知性について、頭とハート(胸にあり情緒を司るところと考えれば理解しやすい。霊的なハートは右胸にあるとされる)がつながっていることだと書いたことがあります。ハートはインスピレーションの源で、それをもとに頭脳が計画したり検討したり、手続き…

意欲・意志

Think within yourself about your condition.Turn your thoughts to God. Then you will realize what you desire.(Baba)(あなたのコンディション・状況・状態について自ら内省しなさい。あなたの思考を神に向けなさい。そうすれば、あなたはあなたが欲す…

教育=第2の子宮

人は母親の胎内から生まれ出た日を誕生日とします。それは肉体が生まれ出た日です。世界中でその日が祝われています。一方で肉体が母親の胎内から生まれ出ただけでいいのかという問題はあります。現代の世界の窮状を考えた時、人間が人間にふさわしく育てら…

欲望の制限

「現地三十年の体験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。」(中村哲 『天、共に在り』より) 昨年の12月に急死された中村哲氏のことばです。長年にわたり苦労を重ねてきた方…

東京オリンピック Unity in diversity

新型肺炎ウィルスが世界中に広まっていることにより、東京オリンピックの開催が一部で危ぶまれています。コロナウィルスが今後も拡大するのか、あるいは収束していくのかは私にはまったくわかりませんが、東京オリンピックが中止あるいは延期になっていない…

思考と言葉

大学生時代に、哲学の授業だったか語学の授業だったかは忘れたのですが、教授が次のようなことをいっていました。「思考は言葉によって行います。思考と言葉は同じものです。」素朴な意見として、なるほどと思わせるものです。しかしながら本当に思考と言葉…

3つの奇跡

10年以上前に人から聞いた話です。そして申し訳ないのですが、全体として間違ってはいないと思いますが記憶が少しあやふやです。それでも書く価値はあると思うので、今日は私が聞いたその話(と私の記憶の中で熟成して尾ひれがついたもの)を書きたいと思い…

女性について

体が男性で心が女性の人がいたり、その逆の場合もありますが、基本的に人間は男性と女性の二つの性からなっています。私は男性ですが、男性であることが普通の状態であって、女性であることがどういうことなのかについて考えたことはほとんどありません。勝…

帰依の道

今日は帰依の道についてです。霊性の道の中で帰依の道が最も簡単だといわれます。それはひたすら神を求め、神を愛する道のことです。それ以外には何も必要ありません。神を愛する形式にさまざまなものがあるでしょうが、それは形式だけのことで、大切なのは…

全託6

定期的に全託について書きたくなります。漢字では全てを託(たく)すと書きますが、私の素朴な気持ちとしては、すべてを委ねるということです。私は真宗の教義の核心は全託だと思っていますので、それについてしばしば考えるし、それを実践していきたいと思…

文化的変容と霊的変容

次のようなメッセージ(こちら)の中に次のような文があります。 ―スワミはインド以外の国において、「世界中で日本こそは文化的変容がすでに始まっている所であり、文化的変容は霊的な変容の基盤になる」ともおっしゃっている。― この言葉は1996年時点のも…

政治的であること

実は私は政治があまり好きではありません。面倒で非生産的で、少なくともニュースを見る限りは誠実さを感じることが少ないからです。とはいっても、政治が必要なことは理解しています。少なくとも戦後75年間を見ても、政治家の方々の仕事のおかげで今私が多…

人間に許された自由

近代と現代にインドに現れた二大聖者であるラーマクリシュナとラマナ・マハルシの言葉に次のようなものがあります。 「自分の行為というのは神が起こしているのであって、自分自身にその力はない―。これを知っているものは、肉体の中にいても真に自由である…

今年の目標

新しい年がやってきました。今年も可能な努力を惜しまず、一日一日歩んでいきたいと思っています。皆様にとっても良い年でありますように。 年の初めですので、今年の目標を掲げたいと思います。今年の目標は少し考えたのですが、次のものにしました。「自分…