2019-01-01から1年間の記事一覧

社会は自己の拡大

先週神と帰依者の関係は、社会の骨格をなすということを書きましたが、今日も社会のことについて触れてみます。 おそらくは少なくない人が、自分とは何かと問われたならば自分の体のことだと答えるでしょう。人が死ぬと、その人の肉体はあっても周囲の人は嘆…

神と帰依者の関係

一つの考え方なのでしょうが、神は帰依者あってこそという話を聞いたことがあります。西洋の神つまりGodはすべてを超越した孤高の存在のような印象を受けますし、私もかつてはそういうイメージをもっていました。しかし、神という概念は帰依者の概念とセット…

運命から逃れる方法

私は運命の定めによって多くの苦しみを味わってきましたが、もしかしたらこれを読んでくださっている方にも同じような人がいるかも知れませんので、それについて今日は触れたいと思います。しかし私自身は運命の定めの本質について知らないことが多いので、…

Life is a picture, paint(draw) it!

かつてこのブログでは、Life is a challenge, meet it! Life is a dream, realize it! Life is a song, sing it! の3つについてそれぞれ書いたことがありますが、今日はそれに一つ新たなものを加えます。Life is a picture, paint(draw) it!(人生は絵です、…

3種類の奉仕

私が師の教えの中で、最初に関心をひかれそして今でも最も関心をもっているものは奉仕だといえるでしょう。英語では奉仕をserviceといいます。サンスクリット語ではsevaで、sevaという言葉は東にわたって世話という言葉になり、西にわたってserviceという言…

マントラと独創性・個性化

私は日常的にマントラを唱えています。ほとんどはヴェーダのマントラですが、ヴェーダでなくても気になるマントラは唱えています。たとえばソーハム(私はそれ)やI am I.(私は私)などです。ソーハムについてもI am I.についてもこのブログで書いたことが…

投影

数十年前からたまに耳にすることがあった「投影」という言葉。今取り上げるのは心理学用語である投影です。この言葉を扱った文章はなかなか複雑で若い頃はなかなか理解できず、長い間放っておきました。しかし最近ふとしたきっかけで投影とはこういうものの…

結果を求めない行為 ーvalue oriented

『バガヴァッド・ギータ』の主要な教えの一つに、結果を求めずに行為することがあります。これはカルマ・ヨーガの核心ともいえるものです。例えば次の詩句があります。 行為の結果への執着を捨て、常に充足し、他に頼らぬ人は、たとえ行為に従事していても、…

世界は道徳的秩序の別名

私たちは世界に取り囲まれて生きています。日常的に移動する範囲の生活世界だけでなく、メディアを通じて普段行くことのできない場所で起きている出来事を知ります。大航海時代以前にも、そう人類が誕生してからずっと人々は移動し続けてきました。世界の果…

「人は神」を実践する

日本仏教ではすべての人に仏性が宿っているといいます。他の宗教においても、人には神性が宿っているとされてます。人は仏、人は神。それをどう応用すればいいのか? 次のような言葉を見つけましたので、それに基づいて考えを記したいと思います。 God is in …

犠牲

詩といっていいのでしょうか、好きな言葉があります。そしてこの言葉を人にプレゼントしたこともあります。 Bear all, do nothing. Hear all, say nothing. Give all, take nothing. Serve all, be nothing. (すべてに耐え、何もしないでいなさい すべてを…

変容3

まだ年が明けて半月くらいなので、まだ新年の気分が少し残っている方もいるでしょう。新たな気持で一年をはじめ、新しいことに挑戦するいい機会です。そういう人には大きな飛躍を目指して欲しいと思います。せっかくですので、新年に少し関係して、人が少し…

新年の抱負2019

年が明けてから1週間以上経ちましたが、今年初めての更新なのでご挨拶いたします。明けましておめでとうございます。生活によほどのことがない限り、今年も一週間に一度書き続けていくつもりでいます。私の個人的な思いを書くしかないのですが、読んで下さる…