2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

劫濁

仏教用語に五濁(ごじょく)というものがあります。世の中のけがれの様を五つ示したものです。一つは人間の寿命が短くなる寿濁、一つは時代の環境が腐敗する劫濁、一つは煩悩によるけがれ煩悩濁、一つは思想が混乱をきたす見濁、一つは人間の肉体・精神が貧相…

老年期の心

新聞を読んでいていくつかの記事が気になりました。一つは昨年亡くなられた日野原先生の記事、一つは東日本大震災に被災して自殺した方の記事です。そしてもう一つは「老年的超越」に関する記事です。 日野原重明先生が103歳のときに書いたコラムの中で、先…

貪瞋痴

御釈迦様は苦にさいなまれたわけですが、その原因を突き止め、それを乗り越える道を示したところが偉大であるわけです。そして自らも自らが示す道を歩まれました。 苦の原因は四諦(四つの真理)の中では集諦にあたります。集は苦を招き集めるものに関する真…

生病老死

御釈迦様がとりつかれたのは苦の問題です。生病老死の問題。どうすればそれを避けることができるかという問題への解決を求めて探求の道に入りました。 私は生きること自体が苦だとはあまり感じません。多少面倒くさいことはありますが。しかし病苦はかなり味…