2016-01-01から1年間の記事一覧

日本における思考

日本に住んでいるのに、あるいは日本から出ることがほとんどないがゆえにかもしれませんが、日本という国はどういう国なのだろうかと時に思案してきました。そして今日は日本において何が考えられてきたか、思うところを書いてみます。 著者と書名を忘れたの…

満足の欠如

ある記事を読んでいて少し考えてしまいました。その方はギャンブル、お酒、タバコとあらゆることに関して依存症の症状を呈していました。その方は大きな問題で悩んでいました。「人生とは食べて飲んで寝て働いて稼ぐだけのものなのか?」多くの人はこういうこ…

物(もの)と事(こと)

50歳が近く、いろいろと文章を書いているにもかかわらず、今だに知らない言葉を見聞きします。ほとんどの人が知らないような言葉ならまだしも、ほとんどの人が知っているであろうような言葉を知らなかったと知ったときは少し恥ずかしくなってきます。 その一…

イーシュワラ

先週の記事の中で、私たちが世界を解釈する以前にそこにあるもの、つまり実在は神そのものではないかと書きました。私たちが世界を見るとき、そこには山や空や建物や村や町があり、それらが神ご自身であるとはどういうことかという疑問が生じることがありま…

事実なるものはなく、あるのはただ解釈のみ

毎日見るようにしているコラム「折々の言葉」に1ヶ月少し前に載っていた言葉がタイトルにある「事実なるものはなく、あるのはただ解釈のみ(ニーチェ)」。これが起こった、あれが起こったというとき、私たちは事実を指し示しているのですが、ニーチェは事実…

インド哲学とヨーロッパ哲学

日本人にとって哲学といえばヨーロッパ哲学あるいはもしかしたら儒教なども含めるかもしれませんが、そういうものをいうのではないでしょうか? 主に思弁(実践や経験を介さないで、純粋な思惟・理性のみによって事物の真相に到達しようとすること)によって…

九州熊本地震

4月14日に最初の地震が起きてから今日で5日目になる熊本地震です。多くの方が亡くなられ、多くの方が避難所などで過ごされていますが、お悔やみ申し上げます。また一日でも早く平穏な日常を取り戻すことができるようにと祈っています。 私の住んでいる地方で…

愛の化身(具現)

私の師は人に呼びかけるときにしばしば「愛の化身である皆さん(embodiment of love)といいます。化身を手元の辞書で調べると「1.神仏が人々を救うために、さまざまな姿に形を変えて、この世に現れること。2.(仏教)応身に同じ。3.芝居に登場する妖怪変化…

全託2

「全託とは何か?」なかなか答えの出ない問いです。家にある小さな辞書にはこの言葉は載っていません。漢字を見るかぎり、全てを託すと受け取れます。あるいは全てを委ねると理解している人もいます。文献を探すと、さまざまにこの言葉が定義されています。…

震災から学ぶ

もうすぐ3月も終わりになります。今月11日で東日本大震災がおきてからもう5年になりました。11日ころには特に震災関係のニュースが新聞・インターネット・テレビなどで見られたのですが、3週間経つともうほとんど見られません。 私にとっては1995年の阪神淡…

3つの変化

Spiritual change(霊的な変化) Associational change(関係における変化) Individual change(個人の変化) 三つの変化についてです。私たちが変容するには、つまりIndividual changeを成し遂げるには、その前に二つの変化をもたらさなくてはならないと聞…

引き算の美学

かつて料理研究家の辰巳芳子さんについて書いたとき、(こちら)思考は刃物のようなもので、余分なものを削ぎ落とす役割があり、それによって本質を押さえることが大切だというようなことを述べました。情報があふれる中で物事を整理して理解するためには、…

「スコレ」=暇

ギリシャ語にスコレという言葉があり、これは暇、レジャーを意味するそうです。そしてこのスコレという言葉がスクール=学校の語源になったということです。 わざわざ変わったことを考えなくてもいいのですが、人は時間をもてあましてあれこれ夢想しているよ…

井戸掘り

なぜその本を手に取ったのか覚えていないのですが、世界一の長者になったことのある三大投資家の一人ウォーレン・バフェット氏の本を少し前に読みました。この人は非常に着実で基本に忠実な方で、世に言う金の亡者とは異なる人でした。生活は質素で、贅沢な…

さまざまな言葉3

これまでの半年間に気になった言葉のいくつかを取り上げます。主にインターネットから拾ってきています。 ・みる映画を同時に二本選べないことは誰もが知っているが、今開くべき意識の方向性を、主体的に選んでいる人はほとんどいない。(名越康文) →この言…

思考を鍛える

今日のタイトルは少し仰々しく「思考を鍛える」としましたが、私が自分なりの思考回路を作るためにどのようにしてきたかについて書きたいと思います。 「きちんと書かれたテキスト(古典)を一字一句丁寧に読み込んで、著者のプロセスを追体験することによっ…

自然から学ぶ

人から学ぶこともたくさんありますが、言葉を用いない自然からもたくさんのことが学べます。自然が言葉を使わない分、多少わかりにくくはありますが。 自然からはさまざまな価値を学ぶこともできれば、製品をつくるための技術も学べます。最近はバイオミミク…

保守的であること

インターネットを見ていると、政治に関心をもっている人がたくさんいるのに気づきます。インターネットほどではないのですが、日常接する人が政治に関することを話すこともあります。若いころは社会正義について考えることもあり、今よりは私も政治に関心を…

神のご意志

人生の途上でどのような道を歩めばいいか悩むことがあります。人の意見を参考にしてもいいのですが、重要な問題になれば、それでは納得できないときもあります。そのようなときに、神はどのようなことを考えていらっしゃるのだろうかとふと誰もが思います。 …

家族・家庭2

もうだいぶ前になりますが、家族、家庭について書きました(こちら)。そのときからほとんど認識は変わっていないのですが、改めて自分で確認する意味でも書いておきたいと思います。 家庭の役割にはさまざまなものがあります。家業のある家では共に働くこと…

そこに山(あるいは里)があるから

私はときどき山歩きをしています。最近は山だけでなく、あまりよく知らない土地を歩くことになぜか関心が高まってきました。大都市や商店街などではなく、何の変哲もない住宅街や人のほとんど住んでいない里などです。しばらく前からこのような衝動がありま…

一点集中

もう5日になりましたが、明けましておめでとうございます。皆様にとってよい一年になりますように。この冬は少し暖かく、インフルエンザなどもあまりはやっていないようで、比較的過ごしやすい冬なのではないかと思っています。 毎日夢は見ているのですが、…