2015-01-01から1年間の記事一覧

着実さー霊性の道を歩む上で

霊性の道を歩むには着実さと根気が必要です。人間の進歩は本当にゆっくりとしたプロセスです。自分が向上していることがなかなかわからないので、普通の人はよほどの苦しみや悲しみなどに見舞われない限り霊性の道を進もうと思うことはないかもしれません。 …

適応は帰依

帰依といえば神様、仏様への愛のことです。帰依は愛の道であり、人間を超越する存在への私心のない愛を育むことが人生に不可欠であると認識する多くの人がこの道をたどっています。愛の道はもっとも安全で、最も効果的で、最もわかりやすく、最も崇高である…

プラーナヤマ(呼吸法)

ヨガや太極拳などをする人には呼吸の大切さはよく知られていると思いますが、私はそちらのほうのことはほとんど知らなかったので、呼吸の大切さについてはよく理解していませんでした。 しかし数年前に簡単なプラーナヤマ(インドの呼吸法の一種)を教えてい…

酒井雄哉師の本を読んで

3週間前に取り上げた、千日回峰を2度達成した酒井雄哉さんの本を読んでみました。新書を3冊読んだのですが、簡単な言葉でご自身の体験を書かれたものばかりで、心に伝わってくるものがありました。 さまざまな行のことについて触れられていますが、地球を…

本の読み方

菅谷明子さんというジャーナリストの方が本の読み方に関しておもしろいことを言っていました。 「日本の読書は本が『正解』で、それをいかに『吸収』するか的なのが、米国の娘達は本はあくまで叩き台で、そこから自分が何を考え、同じものでも他者はいかに異…

春のものと豆

いろいろバタバタすることもありますが、日によっては時間があることもあり、そういう時は雑草だらけになっている庭を歩きます。そこでヨモギなどの野草を採ったり、何年か前から植えていたハーブを摘んだりして、それを干しています。お茶にします。地元の…

比叡山 千日回峰

新聞(朝日新聞be4月18日号)に比叡山の千日回峰に関する記事が出ていました。酒井雄哉さんのことが主に載っていました。千日回峰という言葉は聞いたことがあったのですが、記事を読んで本当に大変な行だなと思ってしまいました。 700日目までは山の中を礼拝…

アートマの探求(スピーチ原稿)

かつて(4年ほど前)人前で真の自己(アートマ)の探求に関して話をしたことがあります。手元にあるその時の原稿を、要旨はそのままに少し手を加えたものが以下の文章です。何かの参考になれば幸いです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

Help ever, hurt never

最近今までに気づくことのなかったことに気づくようになりました。いろいろな話が自分の中で一つにまとまってきました。助けることと傷つけないことに関してです。 今の世の中というのは不思議なもので、体に悪い食べ物を一方で作っておきながら、健康のため…

ソーハムマントラ

この世は変化します。いっときもじっとしていることがありません。お釈迦様は諸行無常と言われましたが、それはこの世の性質の一つです。人は、赤ん坊として生まれ、子どもとなり、少年、青年、中年、老年、そして最後は灰へと帰っていきます。人の心も何か…

オーム真理教のニュースに思う

今年は地下鉄サリン事件から20年経ち、少し前に新聞にオーム真理教に関するニュースや解説記事がいくつか書かれていました。地下鉄サリン事件が起こったとき、識者の多くは、「なんで頭のいい人たちがああいう事件を起こしたのだろう」といいましたが、ああ…

高校時代

家に10代の子がいるので、教育のことを真剣に考える機会が以前より多々増えました。家の子が中学を卒業して高校に入るにあたり、高校生とどう接すればいいのかなどつい考えてしまいます。幸い素直な子ですが、幸か不幸か親子でないため距離感が微妙です。今…

最近思うこと

ブログというものがどういうものかよくわからなかったときは、ブログに記事を書けばたくさんの人と交流できるのかなと思ったりしました。著名なブロガーように一部の人はそれを職業にしていたりします。最初の頃は自分が書くだけでなく、いろいろな方のブロ…

ハートと頭(マインド)

日本語の心はいろいろな意味をもっています。英語のマインドとハートは日本語でともに心と表されますが、この二つはかなり異なります。しかし、とても大切で二つが補い合って機能するとき、人間はバランスのとれた状態を維持できます。 血液を体中に送る心…

密林のようなダルマ

ダルマはとても深遠な意味をもつ言葉です。インドの言葉ですが、他の言語に翻訳することが非常に難しい言葉です。お釈迦様は「法に帰依し奉る」とおっしゃいましたが、この法はもともとダルマという言葉でした。法といえば、仏法や法律を思い浮かべます。そ…

知識をスキルに2

家の中学生が言いました。「最近記憶力が落ちてきたような気がする」と。中学の勉強でも、それをすべて理解し覚えようとすれば頭はいっぱいになってきます。頭の記憶容量には限界があります。日本の高校生などは本当にかわいそうです。大学や専門学校などで…

「神」、「神のもの」

日本に住むほとんどの人にとって、霊性の道を歩むということはどういうことなのかわからないと思います。私も目隠ししたまま知らぬ場所に連れて行かれ、家に戻ってきなさいと言われてひとり放り出されたかのような状態から現在まで歩んできました。溺れる者…

伊藤穣一さん

知っている方もいらっしゃると思いますが、MITメディアラボ所長をしている方に伊藤穣一さんがいます。詳しい経歴についてはよく知らないのですが、時々メディアに登場するので名前を覚えてしまいました。メディアや教育に関心をもつ方のようです。 この方が…

新しい制度・秩序は必要ない

新しい制度や秩序は必要ないと思います。もちろん時代は変化するのでそれに合わせて調整は必要でしょうが、かつて叫ばれたように、社会主義とか資本主義とか共産主義とかのような何とか主義に似た新しい「主義」は必要ないでしょう。人間の考えるアイデアは…

理智鞘

インド哲学に触れると、最初はわかりにくくもあるのですが、概念を理解すると物事がよく見えてくることがしばしばあります。その一つが五つの鞘です。人間は五つの鞘で覆われた存在だとされています。食物鞘、生気鞘、心気鞘、理智鞘、歓喜鞘です。食物鞘は…

健康3

お金を失ってもそう大したことはありませんが、健康を失うと何かを失ってしまいます。それを失って初めて健康の大切さに気づきます。 人には各人に固有の思考の癖があります。これは今の人生だけで培われたものではなく、何度もの生を繰り返す中で作り上げら…

愛と規律、愛が規律

もう6日となりました。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。ブログを定期的に更新してはいるものの、十分に手を回せない状況に少し気が引けてはいるのですが、今年も読んで下さる方々と良好な関係を築けるように努めていきたいと思っていま…