2013-01-01から1年間の記事一覧

心の違いが人間の違い

以前も書いたと思いますが、人間は肉体と心と霊(=アートマ)の組み合わせからなっています。(私はそう信じています)。肉体はそれぞれ異なりますが、突き詰めて考えればみな原子の集まりです。霊(=アートマ)は一つだと言われています。ただ一つの実在…

罪と徳

罪障功徳の体となる 氷と水のごとくにて 氷おおきに水おおし 障りおおきに徳おおし。(高僧和讃) 上に掲げたのは、親鸞上人の和讃の一つです。親鸞上人は『教行信証』という難しい本を残されていますが、一方わかりやすい歌(和讃)の形で浄土教の教えを人…

コンピュータと人間

昨日の新聞にコンピュータに関する記事が載っていました。最近はチェスや将棋でコンピュータが人間を負かし、クイズ番組でも人間を凌駕すると書かれています。また、文章を自動的に作成するようにプログラムされたコンピュータもあるようです。コンピュータ…

文化

オバマ大統領は次のように言っています。 “We are shaped by every language and culture, drawn from every end of this Earth. We know that our patchwork heritage is a strength, not a weakness.” (私たちはすべての言語と文化によって形作られていま…

情緒

私よりかなり年配の方ですが、日本の数学者で岡潔という方がいらっしゃいます。この方は教育や文化に関して大きな関心をもたれた方で、多くの著書を残しています。私は何冊か岡潔氏の書かれたものを読んだのですが、彼は「情緒」というものを大切にされます…

目には目を、歯には歯を

メソポタミアのハムラビ法典か何かに「目には目を、歯には歯を」という言葉が出てくるとずいぶん昔に聞いたことがあります。他人の目を傷つけたものは目を傷つけられることで償いをし、歯を傷つけたものは歯を傷つけられることで償いをするというような意味…

人格形成

多くの人が多くのことを成し遂げます。しかし人々が時代を越えて語り継ぐのは人格の卓越した方々です。悪いことをした人々や強欲な人々をわざわざ語り継ごうとする人はいません。そういうことがあったとしても、それは反面教師としてです。 教育の目的は人格…

生活の発見

最近は婚活や就活、終活という言葉をよく耳にします。就職先を見つけるのに一生懸命になっている人、結婚相手を見つけるのに一生懸命になっている人たちがたくさんいます。一昔前にはこれらの言葉はありませんでしたが、そのかわりずっと昔から日本には生活…

小さな巡礼

私は時間を無駄にするのが無性に恐ろしく、ちょっとした時間があれば、何かしています。その一つに折り鶴があります。折り紙の裏(白い部分)に祈りの言葉を書き、それらを少しずつ折っています。こまめに時間を使うと、1年で1000羽くらい折れます。これを束…

私にとって哲学とは

4月になり、会社や学校では新しい年が始まりました。多くの方々が良き出会いに恵まれますように。 これを読んでくださる方々にも感謝申し上げます。誰かが読んでくださるので、何かを書くことができます。これから先、ブログの記事を書く事を通じて、私も新…

エゴ

人格心理学の研究者の話を聞いたことがあるのですが、人類の最大の発明は「エゴ=心理的に作られた私という観念」だそうです。普段、私、私というときの「私」のことです。そして私たちが最も愛するものの一つが、このエゴです。何かを食べるとき、味も楽し…

弓禅

岩波文庫に「日本の弓術」という本があります。これには阿波研造師範のもとに入門したドイツ人オイゲン・ヘリゲル氏が弓術を会得するに至った過程が書かれています。私はこの本を何度か読みましたが、日本人があまり言語化しない領域をきちんと表現しようと…

3.11

昨日は3月11日、東日本大震災が起こった日です。私も2年前のことはよく覚えています。津波の凄まじい威力に驚きました。原子力発電所の事故の際にも、状況がなんとか収まってくれるように祈ったものです。 私は東北地方から離れたところに住んでおります…

善と悪

善と悪の問題には誰もがいつか直面するのではないかと思います。私も善と悪のジレンマに直面したことがありました。 お釈迦様がふとした時につぶやかれた言葉に次のようなものがあります。「もろもろの悪はなすことなく、もろもろの善は行い、自らその心を浄…

数学

私は学生時代に数学を専攻していました。どこに国でも1+1=2であり、社会科学、人文科学に比べ学問に普遍性があると感じていたからです。数学が苦手な人はそう思わないかもしれませんが、数学はとても創造的な学問です。私はその面白さのごく限られた一…

倫理的段階

大学4年生の時、ある企業の方から手紙が来ました。「いまはキルケゴールのいう倫理的段階に踏み出す時期です。」当時はまだバブル経済のころで、企業の方からさまざまな資料が送られてくる中、その方の手紙だけが今でも心に残っています。私は悩み多き青年…

アフリカの人々

私はさまざまなニュースに目を通すようにしていますが、そのひとつにVOA(Voice of America)のサイトがあります。英語は少ししか理解できないので、本格的な英米のニュースサイトではなく、初学者向けのVOAのサイトを見ています。 このサイトでは、日本では…

状況に適応する経済人たち

ときどき優れたビジネスマンの書いたものを読むことがあります。物事の本質をつかむことができなければ、経営は失敗することが多いので、成功しているビジネスマンから学ぶことは多くあります。 最近関心を持っている人に宋文洲氏がいます。華僑ですが、日本…

ミツバチが花の蜜で養われるように

「子どもが母乳で育てられ、ミツバチが花の蜜で養われるように、人は自然の恵みを享受しなければなりません。」 今住んでいるところは周囲を山や畑で囲まれています。あまり車も通りません。昼間聞こえてくるのは風の音だけです。夜も静かです。耳をすませば…

日野原重明先生

家でとっている新聞に、101歳の現役医師日野原重明先生のエッセイが毎週土曜日に掲載されます。もう10年間も書き続けていらっしゃいます。私は毎回先生のエッセイを読んでいるわけではありませんが、いつ読んでもその中身は濃いものばかりです。このブログは…

人間のレベル

現代社会においては、人はさまざまに評価されます。学歴で評価されたり、財産で評価されたりします。人はそれぞれの価値観によってさまざまなものや人を評価しています。 私は霊性に関心があるのですが、テレビやさまざまな書籍で喧伝されている、いわゆる精…

心を耕す

先日人と話をしていて、どうしたら夫においしく料理を食べてもらえるかということが話題になりました。私は女性の方々が話されているのを聞いていました。相手の口に合うように一生懸命作っても、いつも何か文句を言われるそうです。夫は文句を言いながら全…

年末年始

あけましておめでとうございます。2013年がいい年でありますように。 年末年始はやはり普段と違った雰囲気があり、1年が終わるなあ、1年が始まるなあと毎年気持ちを改めます。1年の計画を立てたり、抱負を抱いたりします。時間はいつも新鮮ではあるのです…